「ナベさんの気ままなラジコン日記」(52)~SALTOの製作⑥~(2010/10/29)
さて、今週は伸びのびになっているSALTOの製作の続きです。
まず始めにVテールミキシングの動作について解説していきましょう。
写真はカンザシがある方(写真下方向)が機首になります。
また、ロッドは胴体内でクロスしていますから、左のサーボが右のラダベーターに、右のサーボが左のラダベーターに接続されています。ややこしいですけれどせっかくですから見てください。
まず、ニュートラルの位置です。ここは基本どおりにロッドとサーボホーンが直交しています。
エレベーターUPの状態です。ロッドが左右のサーボに押されて左右のラダベーターがUP方向に動いています。
今度はエレベーターをDOWNにします。左右のロッドが引かれて左右のラダベーターがDOWNの方向に動きます。ここまでは問題ないと思います!^^;
次はラダーを左に倒します。2つのラダベーターの動きからエルロンのような動作を想像すると頭が混乱してしまいすので、エルロンとして考えないでください。
まず、左のラダベーターは斜め上右方向に、右のラダベーターは斜め下右方向に動こうとします。この二つのベクトルを(昔懐かしい)平行四辺形の法則で合成するとテールは重心位置を中心に右に動き、従って機首を左に振ります。
今度はラダーを右に倒して見ます。前の写真(写真4)と逆の動きをしますので機首を右に向けます。
折りペラをハブに付けようとしましたが、折りペラがハブの幅より広いため、このままでは付きません。そこで折りペラを削ることにします。
折りペラの幅をサンディングボードで削ります。注意して削らないとプロペラのピッチが変わってしまいますので、慎重に作業を進めます。
折りペラのサンディングが終わりました。個々のパーツが別々のメーカーで作られているため、どうしても精度のバラつきが出てしまいます。この辺の手間を省くと、いざ飛ばす段階で必ず弊害が出てきます。一つひとつ面倒がらずに丁寧に処理していく必要があります。
折りペラを実際にハブに組んでみます。この時、両方のプロペラが軽く均等な力で折れてくれないと、飛行中にペラをたたまれないことになります。
アンプのコードにコネクターを半田付けします。リード線、コネクター共にあらかじめ半田メッキ(予備半田)をしておいてから、両方に付いた半田を溶かすような感じで半田付けしていきます。コネクターの外皮となるシュリンクチューブは、プロペラの回転が正転となるように色分けしておくと、後で助かります。
リポ側のコネクターはディーンズウルトラ(T型)を使用しています。私の場合、Eメーターでデーターを計測しますので、ほとんどがこのタイプを使用しています。
アンプのコネクターの半田付けが完成しました。モーター側のコネクターのシュリンクチューブが赤・黄・黒になっていますが、これはモーターのコネクターのシュリンクチューブの色と合わせるとモーターが正転で回るようにしてあります。
SALTOは機首が細長いので、モーターを胴体に固定する前にアンプをモーターに接続しておきます。こうしておかないと指が届かなくてアンプが接続できなくなります。コネクターには透明のビニールテープを巻いて、外れ難くしてあります。
モーターを胴体に取り付けますが、手間取ってなかなか上手くいかない場合が多いです。そういう時は写真のように長めのビスで、ビスのほうからモーターのネジ穴を探すようにして、ネジがモーターに入ったら引っ張り出します。
無事にモーターの取付けが完了したら、スパナでコレットのナットをきつく締めます。スロットルをON・OFFにする際、シャフトに力がかかって緩みやすいので、ここは大きめのレンチでしっかりと締め付けましょう。
プロペラとスピンナーが胴体に付きました。金属のスピンナーが精悍な雰囲気を醸し出しています。なかなか綺麗ですね!
このSALTO、私のだけかも知れませんが、機首のサイドスラストが左側(逆方向)に付いています。
ん~中国のラジコン飛行機のプロペラの回転方向は日本と逆なのか???世界不思議発見!
とりあえず左側のビスをねじ山が壊れない程度に思い切り締めたら、左側のベニヤが潰れてモーターシャフトが右側に向いてくれました。それでも見た目のサイドスラストは0度くらいですが、とりあえず飛行には支障なさそうです。
SALTOの製作もいよいよ大詰めとなりました。
来週は受信機とバッテリーのベットと、キャノピーを製作します。
それでは、また来週お会いしましょう!
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