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「ナベさんの気ままなラジコン日記」(49)~FOXの初飛行(番外編その2)~(2010/10/08)

仲の良いお友達から「KKHOBBYのFOXの初飛行やるけど、見にこない?」という連絡が入りました。SALTOの製作が途中でしたが、私のこのFOXには興味があったので「うん!見たい。行く行く!」と2つ返事で見に行くことにしました。SALTOファンの方、申し訳ございませんがもうしばらくお待ちください^^;

さて、このFOXは、全長880mm、スパン1,800mmと割と小ぶりなグライダーです。材質はEPOで、発泡スチロールをしなやかにした感触ですが、発泡スチロールのように表面がボロボロと崩れていく感じはありません。
ブラシレスモーター、アンプ、サーボが搭載済みでリンケージも済んでいますから、水平尾翼と受信機を搭載すれば、すぐにフライトが可能となります。これが正にARFなんでしょうね。
何かと多忙なサラリーマンが金曜日に購入して、土曜日にはフライトをしていると、そういう状況になります。

このFOX、サイズは小ぶりですが、どうしてどうして胴体はまさしく実機のFOXのディテールを再現していて、とても精悍なスタイルです。飛んでしまえば、中々良さそうな機体です。
機体の全体には剥離剤のようなワックスが所々に残っているため、良く脱脂しないとデカールを貼ると端のほうが剥がれやすくなりますから注意が必要です。

この手のEPO製のグライダーには良く使われる手法ですが、カンザシがとても長くて主翼のスパーの役割を兼ねています。このカンザシで主翼の強度を保っていると言っても過言ではありません。

それでは、何はともあれ写真を見ながらFOXの初フライトの模様をご紹介しましょう!



FOXの全様です。シャープなデザインのデカールが貼ってあり、上空でもとても視認性が良さそうです。カンザシは主翼の強度を担っているせいか、かなり長いです。エルロンサーボは左右の主翼の根元に、それぞれ1個ずつ搭載されていて、そこから細いピアノ線がノイズレスチューブの中を通って、翼端エルロンに繋がるリンケージになっています。「マスの集中化」と言えば聞こえが良さそうなのですが、生産性を高めるためにこの様な形になったのでしょう。キャノピーの中をグレーに塗ってあげたい気もするのですが、キャノピー自体が既に完成していたようです。



胴体のカンザシ受けになるアウターチューブにカンザシを挿入します。



カンザシを胴体中央まで挿入したら、左右の主翼を静かに挿入していきます。



カンザシに主翼を挿入しながら、主翼のエルロンコネクターを受信機の延長ハーネスに接続します。奥の方にHENGEの8chシンセサイザー受信機PR82Lが見えています。



左右に主翼が胴体に接続されました。この時、胴体内で左右の主翼同士がかみ合うので、特に主翼を固定する器具はないそうです。



胴体の内部のレイアウトはこんな感じです。
オーナーは、リポは3セルの1,500mAhを使用していました。
機首のプロペラを目立たせない配慮からか、プロペラもスピンナーもまっ白です。



FOXが組みあがりました。小さいながらも中翼でスタント機そのものの精悍なスタイルです。
コクピットの色を変えてパイロットを乗せたくなりますね!



オーナーのKさんがFOXの重心位置を確認しています。
リポが指定の容量(3S1300mAh)よりも少し大きい1500mAhを使用しているため、重心位置がほんの少し前目になっています。しかし、多少の風が強くなってきても、この方が進入性が良さそうです。



リポを搭載したらキャノピーを取り付けてプレフライトチェックを行います。
「エルロン右、左。エレベーターアップ、ダウン。ラダー右、左、パワーオン、オフ」と声に出して舵の動作をチェックします。サーボが動かなかったり、センターやトリムがおかしなズレ方をしていたら、原因が判るまでは飛ばしません。



飛ばす前にパワーユニットのデータを取っておきます。
充電直後のリポではなかったので電圧は9.73Vでしたが、それでも10×6のプロペラを6,060回転で回しています。電流値は10.6Aですから負荷は軽めです。ブレークインの段階ですからこの程度の負荷でちょうど良いでしょう。
引きもまずまずでしたので、このまま飛ばすことにします。



FOXは中翼なのと表面に剥離剤(のようなもの)が付いているので、オーナーに手投げしてもらいました。FOXは特段暴れるような挙動も無く、糸を引くように一直線に上昇していきました。とても素直なグライダーです。



FOXが安全高度に達したので、穏やかに旋回に入れてみます。エルロンの舵の入り方も至ってソフトです。



右旋回が終了して、エルロンでカウンターを入れているのが判るでしょうか。いかにもスタントグライダーらしい精悍なスタイルの割には、速度も穏やかでゆっくり飛んでいます。なんだか拍子抜けするほど穏やかな機体です。



主翼の風切り音が聞きたくて、ダイブをかけてみました。風切り音は一応したのですが、思ったほどスピードは出ません。思わずバラストを積みたくなりましたが、カンザシの強度が不明なので、そうもいきません。まあ、穏やかで扱いやすいグライダーだということで・・・。



ハイバンクターンでこちらに迫ってきます。
とてもカッコいいアングルです。
こうなるとコクピットの中を塗装して、パイロット人形を乗せたくなってしまいます。



太陽をバックにFOXの中身が透けて見えます。
長いカンザシとエルロンリンケージの様子が判ります。
水平尾翼にも補強が入っています。



しばらく飛ばしたので、ファイナルアプローチから着陸態勢に入ります。主翼が低翼に近い中翼ですから、傾いたまま着陸すると翼端から接地するので注意が必要です。
また、機体が軽いので風の影響を受けやすく、無風の時はオーバーラン気味なのに、風が出で来ると思いの他手前にショートランディングします。
まあ、風を読みながら飛ばすのがグライダーの醍醐味ですから、それも楽しみの要素でもあります。



初飛行を無事に済ませ、満足な表情のオーナーKさんです。
良かったですね!

総合的な評価としては、軽い機体なので、シャープなデザインの割には飛ばしやすく万人向けなグライダーです
。腕の立つフライヤーであれば、カンザシを強化してバラストを積みたくなると思います。


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