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「ナベさんの気ままなラジコン日記」(40)~バルサキットを作ろう フライトインプレッション!⑨~(2010/08/06)

私の作ったツインプラム号の総重量(リポを含む)は960gになりました。
胴体は280gと軽く、逆に主翼は480gになりました。
双発機の場合、主翼にモーター・アンプを2セットも搭載しますので、胴体に比べて主翼はかなり重くなります。
また、電動化したために重心位置が指定の位置より16mmも後方にずれてしまいました。元々このツインプラム号はENYA09エンジンの搭載を想定していますので、エンジンだけでも130g×2基=260gの重さがあるべきところに、ブラシレスモーター56g×2基=112gと、1/2の重さになってしまったのですから、当然といえば当然のことです。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、重心位置を後方に移動させるのは割りと容易なのですが、ノーズモーメントとテールモーメントの長さの関係で、重心位置を前方に持ってくるのは意外と難しいです。
 そこで、あまりデッドウエイトを積むのも芸がありませんから、バッテリーを3S2100mAh(165g)から3S2200mAh(200g)に乗せ換えてみました。それでも、数十グラムのウエイトを機首に積むことになりましたが、その辺で妥協することにしました。

ついにツインプラム号のフライトの日が来ました!
初飛行の日は、真夏の早朝です。午前6時といえども蒸し暑い日でしたが、幸い無風でしたので初飛行には絶好のコンディションを迎えました。



完成したツインプラム号を滑走路の芝生の上において写真撮影をします。「落とす前に撮れ!」写真撮影の鉄則です。飛行機メーカーの社員でも、意外と試作機を落とすらしいです。これ、プロカメラマンに教わりました。



パワーユニットのデータを測定しているところです。主翼を持ってくれている人、データを測定している人、写真を撮ってくれている人、3人係りで取材の協力をしていただいています。感謝!感謝!



ツインプラム号のデータが取れました。電圧11.12V、電流21.4A(モーター2基で)、消費電力238W、プロペラ回転数8,190回転、FSD FC2830-12のデータからすると、想定内の数値に収まりました。



いよいよ離陸です。
しかし、真っ直ぐに走ってくれません。よくよく考えたら、この機体はラダー機ですから、ラダーサーボをエルロンチャンネルに入れています。ですから一生懸命ラダースティックを操作しても、ラダーは動きません。そこで、ラダーからエルロンにミキシングを掛けてみました。これで、ラダースティックを操作した時も、エルロンスティックを操作した時もラダーは動くことになります。
※ただし、トリムはエルロントリムを使用することになります。



ラダー→エルロンミキシングを掛けたら、先ほどとは打って変わって真っ直ぐに加速していきます。スロットルは60%くらいしか開けていないのに、いとも軽々と離陸しました。
トリムは、ほとんど調整する必要はありませんでした。



機体が安全高度に達したら、右旋回に入れてみました。双発機であることを忘れるくらい、とても安心して飛ばすことが出来ます。スロットル開度も50%位でも十分に飛ぶくらい、余裕のパワーです。



60度くらいのハイバンクターンに入れてみましたが、旋回の内側に巻き込む心配はありません。この状態でラダーをニュートラルに戻すと、自然に水平に戻ります。リポが低い位置にあるのか、驚くほどの自立安定性を示します。



滑走路上をローパスしてみます。双発のモーターのブレーキは強力ですので降下率も高く、思った位置にアプローチすることが出来ます。
また、エレベーターで吊ると、失速の兆候もなく、安心してフレアーが掛けられます。



ふたたび上昇して左旋回に入れます。初飛行とは思えない程リラックスして飛ばせます。



ツインプラム号の正面の図です。左右に恐ろしいほどのサイドスラストが付いていますが、これがまったく気になりません。
まるでプレーリー号やモスキートモス号を操縦しているのと同じ感覚です。



10分くらい操縦して着陸態勢に入ります。操縦に余裕が出てきたせいか、十分にフレアーを掛けて着陸します。



約10分間の飛行で、3S2200mAhのリポの消費量は4割でした。このまま充電しなくても、もう1フライトできますね!
着陸後にモーターとアンプとリポを直接指で触ったのですが、この真夏の季節でも、まったく暑くなっていませんでした。パワーユニット的にも、かなり負荷の少ないフライトのようです。



という訳で、電動化による重心位置の調整はあったものの、約40年前のバルサキットが、今、電動化して再び蘇りました。
今から30年前、私がラジコン飛行機初心者だった頃に「とにかく珍しい製造中止のキットは買っておこう」と思って買ったことが、大正解でした。
このツインプラム号を飛ばすたびに、昔の仲間と懐かしい昔話が出来たらと思うと、本当に作って良かったなと思いました。

※このツインプラム号のカラーデザインは、私のオリジナルによるものです。


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