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「ナベさんの気ままなラジコン日記」(35)~バルサキットを作ろう!④~(2010/07/02)

今週からバルサキット、ツインプラム号のフィルム貼りをします。
フィルムの貼り方というのは、ほぼ決まっていて、配色のセンスや、人により多少の上手い下手はあるのですが、そうそう大 きく変わるものではありません。
そういう訳で、「技術を盗む」という程大げさな事はしていないのですが、参考になる所があれば幸いです。

フィルム貼りのコツは、当然といえば当然なのですが
①1枚もので、一気に大部分を貼るのではなく、パーツごとに小まめに分けて貼る。
②アイロンの温度は、フィルムが縮み始める程度の温度に設定し、いたずらに高温にしない。
③フィルムの縮みを過信せず、最初からフィルムを引張り気味にして貼る。
④カッターの刃は、切れなくなったら惜しみなく変える。
という所です。
フィルム貼りの手順
①貼る場所よりも少し大きめにフィルムをカットする。
②フィルムを引っ張りながら、貼る場所の四隅にアイロンで点付けする。
③四隅の中間8箇所、さらにその中間で16箇所とスポットを増やしていく。
④フィルムがバルサ材にほぼ固定されたら、不要な部分を切り取る。
⑤フィルムの周囲をアイロンで折りこんでいき、周りを固定する。
⑥最後に、まんべんなくアイロンをかける。
この時、アイロンの温度が高いと、せっかくのフィルムが縮みすぎてやり直すことになったり、フィルムの顔料が滲み出して 、表面が汚くなることがありますので、必要以上に温度を上げないように注意しましょう。



最初にウォーミングアップの意味で、ラダーなど、なるべく面積の狭い部分から貼りましょう。フィルムをラダーや垂直尾翼 より、やや大き目にカットして、アイロンで点付けをします。この時、アイロンの温度が適切かどうか判ると思います。温度 が高すぎるとフィルムが台無しになりますから、低い温度から始めて、フィルムが縮み始めたらスイッチをOFFにして、余 熱で作業を進めるような感じです。周囲を折り込んだら、全体に熱を加えます。



垂直尾翼が水平尾翼に対して直角を保つように、バルサの三角材(別売り)を使って、補強材を作ります。



垂直尾翼の長さに合わせてカットして、こんな風に使います。



補強材は、1枚のフィルムで簡単に貼れます。この時もアイロンの加熱は程ほどにします。



続いて、エレベーターにフイルムを貼ります。エレベーターのヒンジライン(Vカット)の部分から点付けしていき、フィル ムを折り曲げてエレベーターを巻き込んで行きます。



エレベーターの曲線の部分に合わせてフィルムをカットします。ヒンジラインに合わせてフィルムが貼られています。



エレベーターを海苔巻きのようにフィルムで巻き込んでから、アイロンで片面を貼っていきます。



余ったフィルムをカッターで切り落とします。フィルムの切れ目が、丁度ヒンジラインに隠れます。



水平尾翼もセオリーどおりに四隅を点付けして、その中間、その中間と、アイロンで圧着していきます。



フィルムをカットする時にフィルムが吊るようなら、カッターを逆方向に進めることもあります。



曲線部分もRに合わせてフィルムをカットします。



直角の部分は、このようにフィルムを切り落とすと良いでしょう。



垂直尾翼と水平尾翼のフィルム貼りが完成しました。フィルムの収縮によってバルサ材が反ってしまったら、反対側のフィル ムを貼りながら調整します。



主翼の翼端部分は、曲面に合わせてフィルムをかなり引っ張りながら貼ります。フィルムの周囲がシワになってもかまいませ んから、貼る部分にシワが出来ないようにします。



主翼中央部分の下面を張ります。この時もセオリーどおりに周囲から攻めていきます。



主翼の接続部分もしっかりと圧着しておかないと、全体に熱をかけたときにフィルムが収縮してズレこんでいきます。



主翼後縁部分の余計なフィルムをカットしてから、アイロンで折り込んでいきます。



主翼上面の翼端上反角の接続部分のフィルムは直線じゃありませんので、写真のようにフィルムを主翼に乗せて、カットライ ンをペンで書き込みます。



ペンで書いた印に合わせてフィルムをカットします。この辺はフリーハンドで大丈夫でしょう。



主翼の翼端部分は、こんな感じになります。軽量機なので軽快感を出すのと、リブに開けた穴が見えるように、クリア系のフ ィルムを使用しました。
なお、主翼上面の中央部は、モーターやアンプの配線が完了してからフィルムを貼ります。

来週は、モーターのナセルと胴体のフィルム貼りをします。

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