「ナベさんの気ままなラジコン日記」(29)~モーターグライダーの修理&メンテナンス①~(2010/05/21)
職場の後輩君がラジコングライダーに興味を持ったので、体験操縦をさせてあげました! 本当はトレーナーコードを付けて練習をすれば良かったものの、ついつい面倒になって「二人羽織り」で練習していたら、私が送信機を奪い取るのが遅れて、墜落させてしまいました。(恥^^;)墜落した場所は幸か不幸か田んぼの湿った土の中に、機首から20cmほど、大根のように突き刺さっていました。すぐにリポを外して、機首を水洗いして乾燥させました。
そんな訳で、今週からモーターグライダーの修理と、ついでにメンテナンスをします。
このラジコン日記も、おかげさまで29回になりますが、何かと話題には事欠きません!^^;
胴体のポッドが割れています。墜落の際に尾翼の質量が慣性モーメントとなって、弱い部分に応力が集中したのでしょう。
主翼も見事に壊れています。墜落した時こそ冷静になって、バルサの破片は出来る限り持ち帰ります。後からパズルのように組み合わせると、意外と楽に修 復する可能性があるからです。
壊れた部分を注意深く観察すると、内部はベニヤ板の胴枠で、外殻はABSという構造になっているのが判ります。
内部のベニヤ胴枠はコニシのSUで、外殻のABSは瞬間接着剤で接着することにします。ひび割れた部分の隙間は出来る限り無くして、胴体がまっすぐに なるように良く確認しながら接着を進めます。接着面に段差が出来てしまったら、サンディングボードを使ってきれいに整形しておきます。
マイクログラスと瞬間接着剤とエポキシ系接着剤とハサミを用意します。
マイクログラスを適量切って、胴体に隙間の無いように巻いて瞬間接着剤で貼り付けます。はみ出したマイクログラスはサンディングで切除できますから、 気にすることはありません。
瞬間接着剤が乾燥したら、サンディングボードで、はみ出したマイクログラスを切除します。段差を取るために、全体に軽くサンドペーパーをかけます。あ まり強くかけるとマイクログラスが切れて補強の意味が無くなりますから、ざっとでいいです。
サンディングが終わったところです。これからエポキシをコーティングしますので、多少の段差は目をつむります。
手持ちの30分硬化型のエポキシ系接着剤を薄くまんべんに塗りました。5分エポキシなどの速乾型は、いつまでもベトつきますから使用しない方がいいで しょう。一晩じっくり乾かしますから、12時間エポキシでもかまいません。
エポキシ系接着剤を塗ったら、ドライヤーの熱風を当てて、エポキシをまんべんなく広げます。あまり強い熱風を当て続けると、せっかく修理した胴体が変 形してしまいますので、程ほどにします。
一晩寝かして胴体のエポキシが完全に乾いたら、サンディングボードを使って表面を整形します。表面の段差を取り除くのが目的ですから、エポキシの厚い 部分だけを削り取るような感じで進めていきます。その後、400番、600番、800番、1000番、1200番と段階的に細かい目のサンドペーパーを使って、表面を 整えていきます。
段差が取れて全体が擦りガラスのようになったら、コンパウンドで磨くと表面がツルツルになります。
墜落ついで(?)に、アンプのメンテナンスもしちゃいます。3年間のフライトで、アンプのリード線の被服がボロボロになっていました。ここまで良く無 事に飛んでいたものです。早速、新しいリード線と交換します。
古いリード線を半田ごてで熱しながら基盤から外し、新しいリード線を半田付けします。リード線には予めフラックスを塗り、半田メッキをしておきます。
アンプが修復しました。出力側の赤いリード線にもわずかな亀裂が入っていましたので、こちらはシュリンクチューブで対処しました。
はてさて、モーターグライダーの修理&メンテナンスは来週も続きます。
TO BE CONTINUE !
最新の日記はこちら