「ナベさんの気ままなラジコン日記」(27)~DG1000リトラクトの製作②~(2010/05/07)
今週はDG1000リトラクトの製作の2回目になります。このキットは全サーボ共リンケージ済み、モーター、アンプ取付け済み、リトラクトシステム組み込み済みと、まさに痒いところに手が届く商品です。しかし、最終的には我々ユーザーの責任で飛ばす訳ですから、リンケージを良く確認して、納得のいくセッティングを出してから飛ばしましょう。
前回でほぼDG1000の形は出来上がっていますから、今回はプロポのセッティングについて判りやすく説明していきます。使用する送信機はJRのPCM9XⅡ(自前です!^^;)、受信機は毎度おなじみになったHENGEの8CHシンセサイザーRP82Lです。 それでは順を追って説明していきましょう。
はじめにモジュレーション(変調方式)はPPMを選択しておきます。次に送信機の周波数と受信機の周波数を同調させます。送信機のアンテナをフルに伸ばして、電源をONにします。一方、受信機のアンテナは丸めておいて、なるべく感度を低くします。こうしておけば、送信機の基本波のみを受信して、余計なスプリアスによる誤動作を防ぎます。スイッチを軽く押すと、LEDが点滅してスキャンが始まります。LEDの点滅が止まったら、周波数が同調したことになります。
送信機のシステムモードから、ウイングタイプのフラッペロンを選択します。
JRの各チャンネルの配置は
1CH スロットル
2CH エルロン
3CH エレベーター
4CH ラダー
5CH ギア
6CH AUX1
7CH AUX2
8CH AUX3
となります。
フラッペロンを設定した場合、写真のように左の翼のエルロンは6CH(AUX1)に、右の翼のエルロンを2CH(エルロン)に接続します。
フラップスイッチにより両側のエルロンが共に跳ね上がっています。エルロンでエアーブレーキの効果を出すので、スポイロンと呼んでいます。フラップスイッチの動作方向やエルロンの動作量は送信機側で任意に設定することが出来ます。こうすると翼端に捩り下げの効果が出て、翼端失速に入りにくくなります。飛行テストを繰り返しながらエレベーターダウンミキシングの量を調整していきます。
今度は両方のエルロンが下に降りています。これが比較的馴染みのあるフラッペロンです。こちらも使用するときはエレベーターダウンミキシングの量を調整が必要です。
リトラクトシステムは概ね3段階の動作をします。スロットルを上げていくと、モーターパイロンはほぼ垂直に上がります。プロペラが回転している間は、黒いゴムのストッパーは下がっています。
オートモードでスロットルを下限2%まで絞ると、パイロンが後方に30度くらい傾いて、ストッパーが上がりプロペラを止めます。設計ではプロペラが止まって3秒後にストッパーが上がる仕組みになっていますが、スロットルを急激に絞るとプロペラがモーターの力で高回転しているので止まりきれずにストッパーに当たり、プロペラが壊れそうな音がします。スロットルはあくまでゆっくりと下げ、プロペラが風で空転している状態からストップさせた方が良さそうです。写真5から写真6までのステップでディレイ(遅延回路)がもっと効くと良いのですが。
そのままスロットルを下げていると、モーターパイロンはみごとに胴体に納まりました。この辺はすごいです!発想が斬新というか、いかにも中国らしい意欲的な設計です。
受信機のアンテナをアンテナガイドに通します。アンテナが引っ張られて基盤からはずれないように、アンテナ線をこぶ結びにしておきます。
アンテナガイドの先端は、なんと胴体の底でした。これでは着陸のたびにアンテナがダメージを受けそうなので、なんとか対策を考えてみます。
胴体の左側に使っていないラダーロッドの出口がありましたので、こちらに穴を開けてアンテナを通すことにしました。
機体を組み立てるたびにエルロンコネクターを受信機から直接抜き差ししていると、受信機のピンが壊れそうなので、受信機に10cmの延長ハーネスを2本付けておきます。また、左右のコネクターが容易に判別できるようにタイラップも付けておきました。
ようやく完全完成となりました!この製品は「金曜日の仕事帰りに買って、週末に飛ばす!」と言うと少しオーバーですが、「週末に買って翌週に飛ばす!」くらいなら楽に出来ます。最初、リンケージ済みということなので、サーボホーンがズレていたり、リンケージの調整が必要かと思っていましたが、不思議と大丈夫でした。JRの送信機で調整したのですが、サーボリバースも必要ありませんでした。
そんな訳で、あっけなく出来上がったDG1000リトラクトですが、来週、天気が良ければテストフライトをしてみて、みなさんにインプレッションをお届けしたいと思います。
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