カートをみる マイページへログイン ご利用案内 お問い合せ サイトマップ
RSS
 

「ナベさんの気ままなラジコン日記」⑳~ファントムのリンケージとミキシング設定~(2010/03/19)

 F4ファントムⅡの機体本体が完成したので、今週はリンケージをします。このARFキットは、一応サーボ搭載済み、リンケージ済となっておりますが、このまま の状態でフライトする訳にはいきません。ラジコンモデラーの一人ひとりが自己の責任において、送信機と受信機の調整を取り、十分に動作確認をしてからフライ トになります。

 今回のリンケージのポイントを確認しておきましょう。

〔ポイント1〕
 アドバース・ヨーを解消するために、送信機のミキシング機能を使って左右のエルロンサーボに差動をつける。そのためには左右のエルロンサーボのハーネスが 、並列に接続されているのを一度切り離してそれぞれのサーボが独立して動くようにする。
〔ポイント2〕
 左右のエルロンにフラッペロン(フラップ+エルロン)とスポイロン(スポイラー+エルロン)の機能を持たせ、狭い飛行場でも楽に着陸できるようにする。

これらの課題に取り組みながらJRのPCM9XⅡを例題としてリンケージを進めていきます。



今回使用するHENGEの8チャンネルデュアルコンバージョン受信機RP82Lです。この受信機は PLLシンセサイザー方式ですから、72MHz帯の任意の周波数に同調することが出来ます。本製品は8チャンネル仕様ですが入力端子は8つですので、チャンネルをフル に使用する場合、外付バッテリーは任意のサーボのハーネスと二股ハーネスを使って並列接続します。



エンターを押しながら送信機の電源を入れてシステムモードにします。モデルネーム(MDL Name)を選択して機体名を入力します。



システムモードから変調方式(MODULAT)を設定します。今回使用する受信機RP82Lの変調方式はPPMですからPPMを選択します。



送信機と受信機の周波数を合わせます。送信機の電源をONにして受信機に動作確認用のサーボとニッカドを接続します。スイッチをペンで長押しするとスキャンが 始まり、送信機の周波数と同調したところで自動的にスキャンは止まります。送信機のアンテナを伸ばし、受信機のアンテナを束ねたままで行うのは、受信機が雑 音を拾って誤動作するのを防ぐためです。



システムモードからウイングタイプ(Wing TYPE)を設定します。ウイングはフラッペロン(FLAPERON)を選択します。



左右のエルロンを独立して作動させるために、二股ハーネスの一方を切断します。切断したリード線がショートしないように長さを変えてマスキングテープで巻き ます。



切断したリード線に、エレベーターサーボを延長コードに半田付けしたときに外したコネクターを使って半田付けします。半田付けが終了したら、シュリンクチュ ーブを熱して被服します。



送信機でウイングをフラッペロン設定にすると、左右のエルロンが独立してサブトリムが調整できます。サブトリムを使ってサーボホーンとロッドを直交させたら エルロンが中立になるよう、ロッドアジャスターの長さを調整します。



受信機のアンテナが抜けないようにアンテナをテープで受信機に固定します。JRの送信機を使った場合のチャンネルレイアウトは次のようになります。ちなみにフ ラッペロンを設定した場合のチャンネルレイアウトも右側に示しておきます。

〔ノーマル設定〕 〔フラッペロン設定〕
1ch スロットル    スロットル
2ch エルロン     右エルロン
3ch エレベーター   エレベーター
4ch ラダー      ラダー
5ch ギア       ギア
6ch AUX1      左エルロン
7ch AUX2       AUX2
8ch AUX3       AUX3



受信機のアンテナは胴体内のガイドパイプを通して後方に出しますが、ここでもアンテナの抜け止めとして、不用なサーボゴムブッシュにワンターンしておきます 。



アドバース・ヨーを解消するために、左右のエルロンサーボに差動を付けます。写真の場合、エルロンの下側を50%、上側を120%に設定していますが、これ はあくまで初期設定値ですので、今後フライトをしながら調整していきます。



エルロンの動作を確認してみました。送信機のデータほど差動が顕著に現れていませんが、それでも上の舵が大きいのが分かります。



送信機のリスト(LIST)からねフラップシステム(FLAP SYS)を選択します。PCM9XⅡの場合、2段フラップの設定が出来るようになっていますが、フラップスイッチが 中立の位置でノーマルとして、上をスポイロン、下をフラッペロンとして設定しました。この時のエレベーターダウンミキシングも設定しておきました。
初期設定値としてディレイ(遅延時間)を0.8秒しとてみました。



フラップスイッチを 下げた時のフラッペロンの動作です。



フラップスイッチを 上げた時のスポイロンの動作です。


最新の日記はこちら

ページトップへ