「ナベさんの気ままなラジコン日記」(544)~ショートツカーノの製作⑥~ (2020/05/01)
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この原稿がWEB上にアップされる予定は5月1日ですから、ゴールデンウィークの真っただ中ですね。毎回新型コロナウイルスの話で恐縮ですが、初期の頃は高齢者がかかりやすいといわれていましたが、今では年齢層に関係なく免疫力の弱い人はかかりやすくなっていることが分かってきました。糖尿病、心不全、呼吸器疾患、透析を受けている人、免疫抑制剤や抗がん剤を服用している人はウイルスを感染しやすいので「不要不急」の外出は避けたいですね。
私も高血圧の薬を服用していますので、今のところ食料品・日用品の買い出し以外は外に出ず、部屋の中でラジコン飛行機の製作とメンテナンスをしています。
さて、今回は昔ながらのバルサ材を使用したタイヤカップの製作を進めます。
先ずはタイヤカップの型紙を切り出します。
カップの直径はタイヤの直径プラス10mm位欲しかったのですが、このショートツカーノの場合、主翼中央のリブに当たってしまうので、中央リブギリギリの寸法までとしました。
タイヤカップの型紙を引込脚に取付けてみるとこんなイメージになります。
引込脚を主翼に取付けたら、型紙に合わせて主翼プランク材にカットラインを引きます。
型紙の曲線に合わせてプランク材をカットしていきます。穴の位置が主翼中央リブギリギリのところまで来ているのが分かります。
タイヤカップのサンディングに何か使える物はないかと探していたら、ありました、ありました!
100円ショップで売っていた綿棒です。タイヤカップの直径と綿棒のケースの直径が偶然にも合いました。
早速、サンディングペーパーをカットして綿棒のケースに貼り付けます。
綿棒のケースを回転させながら引込脚の穴を整形していきます。
引込脚を取付けてみました。タイヤとプランク材のクリアランスは5mm程度になりました。よって、これ以上のサイズのタイヤは付けられない事になります。
今回、凝った構造の引込脚を装着するのでシャフトの形状に合わせたタイヤハウスを作ります。ちょっと形状が複雑なのですが、型紙を利用して正確に作り上げます。
こんな感じになりました。
まぁ、時間があれば作れますが、ARF機全盛の今日では正直いって面倒くさいですね(笑)。
セメダインCを使って、出来上がった側溝(?)を主翼プランク材に接着します。
次はタイヤカップの製作です。
2mmバルサを主翼の厚さ+αの幅にカットしてマスキングテープで繋ぎ合わせます。
マスキングテープの反対側の隙間からセメダインCを塗ります。はみ出した接着剤は指で拭き落とします。接着剤が硬化するまで、充分時間を置きます。
接着剤が剥がれるとやり直しになってしまいますから、ここは充分に時間をかけてください。
接着剤が完全に乾いてからプランク材の片側が直線になるようにサンディングします。
バルサ板の片方の面に指で水を付けます。こうすると、バルサがふやけて曲げやすくなります。
先ほどの綿棒のケースに沿って、そ~っと、そ~っと静かにバルサ材を曲げていきます。
接着剤が充分に硬化していなかったり、水分が充分に染みわたっていないと、この時点でカップが壊れてしまいますので気を付けてください。この状態で一晩寝かせます。
一晩明けました(笑)。
出来上がったタイヤカップの輪をプランク材の穴に差し込んだら、穴に合わせて輪の長さをカットして接着します。
ここでいう接着とは、タイヤカップの輪のバルサ材同士を接着するのであって、輪とプランク材を接着する訳ではありませんので注意してください。
次にタイヤカップの底の部分を作ります。先ほど作った型紙の線よりやや大きめにバルサ板を切り抜きます。
円の周辺はタイヤカップの輪の部分と接着した後に整形しますので、この段階で整形する必要はありません。
セメダインCを使ってタイヤカップの底の部分に輪の部分を接着します。底の部分に書いた円に沿って、なるべく新円になるようにマチ針で固定します。
タイヤカップが出来上がったら、上から重しを置いて静かに一晩置きます。
バルサ材を使ってタイヤカップを製作するのは大変非効率な手法ですが、今から40年くらい前は皆、当たり前のように作っていました。かくいう私、このような手法でブルーエンゼルやキュラーレを作っていましたから大変懐かしい思いです。
もう、こんな手法はとっくに封印していたのですが、まさか今回ショートツカーノの製作で蘇るとは夢にも思いませんでした(笑)。
まったく・・・新型コロナウイルスの影響で家の中にいる時間が増えたからでしょうかね!
それではまた来週! (^o^)/~~
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