「ナベさんの気ままなラジコン日記」⑲~ファントムの製作(主翼編)~(2010/03/12)
先週に引き続きF4ファントムⅡの製作をします。今週は主翼の製作です。キットの組立説明書をざっと見てみましたが、本キットはダクテッドファンのため、胴体を貫通す るカンザシは付けられません。従って主翼の発泡スチロールと接着剤の力でフライト強度を確保しています。また、主翼の上反角についても指示されていません。なんとも おおらかな商品ですが、とりあえず製作の方針としまして、主翼と胴体の隙間が一番少ない時の上反角をこの機体の上反角とすることにしました。そのような訳で、いろいろと試行錯誤を繰り返した結果、上反角を0度(胴体底面と主翼底面がフラットな状態)と決定しました。実際のところ、主翼は翼端に行くに従っ て翼厚が薄くなっていきますので、この状態でいいますと極わずかな下反角が付きますが、これにF4ファントムⅡ特有の翼端上反角が更に付く形になります。
F4ファントムⅡの大きな特徴として、水平尾翼に大きな下反角が付いています。これは主翼に大きな迎角が付いた時に、主翼の後流の中に水平尾翼がすっぽり入ってしまい、操縦が不安定になるのを防ぐための苦肉の策です。このような実機の効果がラジコン飛行機にどれだけ作用するかは不明ですが、昔、リヒテンシュタインの有 名なハンノ・プレトナ選手の愛機キュラーレの水平尾翼にも下反角が採用されていました。私はこの下反角が好きで、若い頃はキュラーレを擦り切れるほど飛ばしていまし た。
それでは、さっそく製作に入りましょう!
主翼の翼型はF4ファントムⅡのアグレッシブな形状に相反して、なんとフラットボトムです。低速での揚力を確保するためなのでしょうか。意外と素直な運動性能なのかも しれません。主翼にはサーボが接着してあって、エルロンのリンケージも済んでいます。がっ、これは当然後で確認が必要になるでしょう。
主翼を胴体に接着してから「サーボが動かない!」ということになると泣きたくなりますから、このようにして事前にサーボの動作を確認しておきます。もちろん私の手元 に届いたキットも問題なくサーボは正常に動きました。
エルロンサーボのコネクターをハーネスに差し込みます。写真のように、凹型コネクターの溝の付いた方に白いリード線が向くように接続します。
エルロンサーボのコネクターをしっかりと接続したら、更にその上からマスキングテープで固定します。接着剤はキット付属の2液混合型の「固力特」を使いましたが、隙間 が出来ないように両面にたっぷりと塗ってください。
主翼を胴体に接着したら、下面はマスキングテープで止めました。テープによっては、剥がす時に塗装が剥げる心配がありますので、目立たない部分でテストしてから使っ てください。
主翼上面は、接着剤が硬化するまでマチ針で固定しました。
ノーズコーンを接着します。作業中にいろいろとぶつけてしまうといけないので、ノーズコーンは最後の方の作業となります。
左右の主翼を取り付けたら、接着剤が硬化する前に、上反角や尾翼とのバランスを矯正します。写真のように前後から見たところ、狂いはないようです。上反角は製作の方 針を立てたとおり、胴体底面でフラット(0度)にしました。
主翼に増層タンクを接着します。タンクは左右が形状が異なりますので、パーツに書かれたLRの記号を良く見て接着します。ラフなランディングをすると、真っ先に壊れ そうなパーツですが、これが有るのと無いのとでは、スケール感が圧倒的に違ってきます。
ノーズギアは私の好みのダブルタイヤです。しかし、スプリングは残念ながら1ターンです。こういうところが中国人の価値観(?)なのかも知れませんが、飛行中はギアが 無い方がかっこいいので、そのうち取り外します。
ついにF4ファントムⅡ完成しました!
発泡スチロール製とは思えない精悍なスタイルです。デカールが忠実に再現されていますので、プラモデル並みの完成度を感じます。5m離れれば、発泡スチロールの質感は 全く判らなくなります。ましてや飛んでしまえばこっちのものです!^^;
来週は、F4ファントムⅡのリンケージとプロポのセッティングについて解説していきます。
それではまた!
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