「ナベさんの気ままなラジコン日記」(532)~パンサーの修理①~ (2020/02/07)
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先日、私の所有機パンサーが飛行中に片方のエレベーターが落下するというアクシデントがありましたので、その状況と修理についてご紹介していこうと思います。
パンサーはK&Sが発売していた飛行機で、以前RCエア・ワールド誌の「ナベさんの工作室」というコーナーで取り上げた課題機です。RCエア・ワールド誌が休刊になって10年以上(?)経っていますから、この機体、ざっと見積もっても300フライトは越えていると思います。
飛行中のパンサー。メーカーではリポ3セル2200mAhを推奨していましたが、私は途中からモーターを交換して4セルで飛行していました。
300フライトを越えると、さすがにモーターからゴロゴロ、ガーガーと異音が聞こえてきて「ベアリングが劣化してきたかなぁ」と思っていた矢先のことです。
機体から白いものがヒラヒラと落ちてきました。急いで着陸した後、落下物を拾いにいったら、それはエレベーターの片方でした。
落ちたエレベーターは左側でした。3箇所のヒンジが剥がれ、ヒンジには水平尾翼のバルサ材の破片が付いていました。
相当な振動がかかっていたのでしょう。エレベーターホーンも切断していました。左右独立したエレベーターだから良かったものの、一枚物のエレベーターだったら間違いなく墜落していました。
とりあえず原因を探ることにします。まずはカウリングを外してプロペラを回してみますが、ゴロゴロ、ガーガーの異音は消えません。とりあえずカウリングの振動ではなさそうです。
次にスピンナーを外してプロペラを回してみます。この時点でも異音は消えませんでしたのでスピンナーのバランスも取れています。
次はプロペラも外してモーター本体のみで回してみます。まだ異音は消えません。どうやら予想どおりモーター本体に異常があったようです。
さて、どうしようかなぁと考えていたら、同じモーターをストックしてあった事を思い出しました。FSDのFC3542-6です。これに交換することにします。
ついでにプロペラのバランスも取り直すことにします。天下のAPCペラと言えども、10年以上の歳月は材質の変形や劣化があるものと思います。後から後悔しないためにも、考えられるエラーはすべて潰しておきます。
モーターを交換したらプロペラとスピンナーを組み直します。改めてモーターを回してみたら異音も振動も嘘のように無くなりました。やはりベアリングの摩耗だったようです.>
振動の発生源が解決したら残りの部分を修理していきます。
ヒンジはキット指定のヒンジより大きくて丈夫な物と交換します。
古いヒンジをペンチで挟んで、バリバリと引っこ抜きます。
新たにヒンジ溝を切ります。また、千切れたエレベーターホーンも外して新しい物と交換します。
新しいヒンジを半分エレベーターに差し込んだら、瞬間接着剤で接着します。
エレベーターを差し込んだら、水平尾翼側にも瞬間接着剤を垂らします。
垂直尾翼のフィルムも破れていました。10年も紫外線に当たり、モーターの振動も受けると、フィルムはこんなにも劣化するものなのですね。
破れた部分のフィルムをカットして貼り直すことにします。
こんな感じで丁寧に剥がしていきます。
剥がした部分に新しいフィルムを貼ります。
デカールの部分を再利用したいので、剥がしたフィルムは簡単には捨てません。
デカールの部分のフィルム裏面に両面テープを貼ります。
新しいフィルムの上からデカールを貼ります。
10年選手のパンサーも、いろいろと痛みが出てきていましたので、来週も修理の状況をお伝えしていきます。
それではまた! (^o^)/~~
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