「ナベさんの気ままなラジコン日記」(495)~ズリンZ-50のフライトインプレッション!~(2019/05/17)
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いよいよズリンZ-50の初フライトの日が来ました! 当日の天気は曇りで、3~5m/sの風が吹いています。また、時折突風も吹くという不安定な状況です。
ダメなら地上撮影とパワーユニットのデータを取るだけでいいかと気軽に考えていたら、フライトエリアには既にラジコン仲間が集まっていました。
早速、車から飛行機を降ろします。
ウイングスパンが1420mmと比較的コンパクトなこのズリンZ-50は、私の車(4ドアセダン)でも、主翼を分解することなく、後部座席にすっぽりと入ってしまいます。突然、雨が降ったりしても簡単に収納出来ますから、お気軽な飛行機です。
ズリンZ-50の雄姿です(笑)。
ただでさえ派手なアクロ機に『MAZDA』のロゴが加わり、否が応にも感情が高ぶってきます。 もうデカールのインクの一部が溶け出ていることなんか、すっかり忘れています(笑)。
今日、テストするリポバッテリーはこれ!
4セル2600mAh 267g (実測値)
3セル2600mAh 206g (実測値)
3セル2200mAh 173g (実測値) です。
とりあえず、4セルと3セルのパワーの差を体感して、機体重量に余裕があったら3セル2200mAhも試してみようかなと考えています。
まずは3セル2600mAhバッテリーからデータを取ってみます。
エンコンをフルスロットルにするとAPC12×6Eのプロペラを8,220回転廻します。体感的にですが推力もよく出ています!^^;
次は4セル2600mAhを試してみました。
電流値が52Aですから、常時フルスロットルという訳にはいきません。現行のアンプとの組み合わせですと、プロペラサイズもこれ以上大きくしない方が良さそうです。電流値に注意が行き過ぎて、プロペラ回転数が測れていないのに気が付きませんでした。
そこで、3セルの測定値から算出しますと
8,220回転×14.14V/10.92V=10,643回転
ということで、計算値では1万回転を超えますが、実際はプロペラの空気抵抗やバッテリーの電圧降下などを加味しますと、そこまで行かないのではないかと思います。
推力は3セルと4セルでは格段に違います。このズリンをズリンらしく飛ばすには、やはり4セルが似合います。
という訳で、当日は時折突風が吹いていますので最初は4セルからトライしてみたいと思います。
私の製作したズリンZ-50の総重量は2517g(4セル2600mAh含む)になりました。
仲間から『初飛行だから舵角は大人し目でね!』と、アドバイスが入ります。
『はい! はい! はい!』 最近は歳を取ったせいか、人間が出来てきたのか、人の言うことを聞くようになりました(笑)。
タキシングの後、風に正対してからカメラマンに合図をします。
スロットルを徐々に吹かしていくと、プロペラの反トルクで機首を左に取られるかと思いきや、なんと右に取られます。
『尾輪が曲がっているのかなぁ』と思いながらも、機速がつくと垂直尾翼の効果が表れて機体は真っ直ぐに進み始めました。4セルの推力は力強く、ズリンZ-50はあっけなく離陸し、高度を取っていきます。
トリムも取れたので、ローパスしてみます。
仲間のアドバイスにより各舵の舵角も少な目に取りましたから、操縦は拍子抜けするほど楽です。まるで低翼トレーナー機を飛ばしているような感覚です。
スケール機のローパスする姿って、何度見ても良いものですね。特にこのズリンは黄色と黒のコントラストが際立っていて、老眼気味の私にも機体の姿勢がはっきりと見えます。
ズリンZ-50が目の前を通り過ぎます。ギャラリーからも歓声が上がります。こんな時、作ってみて本当に良かったなぁと思います。
調子に乗って、ズリンを背面に入れます。翼の翼型が完全対称翼なので、エレベーターダウンの当て舵は少なくて済みます。
次はループに入れてみます。
まずは水平飛行からパイロットの正面で上昇を開始します。機体の背面は黄色です。表面の背面のコントラストが高いので、曇り空でも機体の挙動が良く分かります。
比較的大き目のループを描いています。機体が軽いせいか、推力に余裕があるのか、ズリンZ-50は上昇を続けます。
降下中のズリンZ-50です。
やはり機体が軽いのでしょう。ループ時の上昇速度と降下速度を合わせるのが楽です。
着陸の感覚を掴むためにローパスを試みます。
エレベーターでかなりフレアーをかけているにもかかわらずエルロンの小舵が効いています。どうやら失速特製も良さそうです。
本日のベストショットです!
夜勤明けのNカメラマンが素晴らしいショットを捉えてくれました。
いよいよ着陸です。
機体を滑走路の軸線に合わせてグライドスロープに乗せます。降下率も完璧です。
地上まであと50cm。それでもフレアーを掛けながらソフトランディングを目指します。
機体が接地しました。が、その瞬間メインギアが開くように折れました。
ギャラリーの拍手が止みました。
『あんなに綺麗に着陸したのに・・・』周囲の仲間はみな驚きの表情をしています。
メインギアを後方に残したまま、機体は1mほど進んで停止しました。
『完璧な着陸だった』 『あれはナベさんのせいじゃないよな』
私に気を使ってか、仲間がそれぞれに言ってくれます。
しかし、脚が折れて胴体着陸に至った事実は認めなければなりません。
壊れたメインギアを見てみましょう。脚自体は強靭な材質で、120クラスに使われていてもおかしくない物です。しかしながら分割式のメインギアを支えるベニヤ板が、真ん中から見事に割れています。また、接着面の接着剤もきれいに剥がれています。
胴体側を見てみます。
メインギアを支えるベニヤ板は割れていません、きれいに接着剤が剥がれています。また、メインギアの台座が剥がれるのを知っていたのでしょうか、前方に申し訳程度にバルサの三角材貼ってありました。
こんな所にバルサ材を接着してもバルサの表層が一枚剥がれて終わりなのに・・・。何の効果もありません。
仲間が心配して駆け寄ってきます。
『接着し直して、裏からグラスで補強する?』
「いや、それをしたら、今度は胴体が壊れるだろうね」
『どうするの?』
「メインギアの強度が強過ぎるから、これをピアノ線に変えて、メインギア自体でもある程度ショックを吸収出来るようにしないとダメだと思う」
『じゃあ、次のラジコン日記のネタが出来たじゃん!』
「やっぱ、そうなるよね(苦笑)」
という訳で、今回の初飛行はバッテリーの比較までは到達しませんでした。
それではまた来週! (^o^)/~~
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