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「ナベさんの気ままなラジコン日記」(477)~デカスロンのフライトインプレッション~ (2019/01/11)

ナベさんのプロフィール

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長い、長が~い製作期間を終え、やっとデカスロンが完成しました!
製作を始めたのが昨年の6月ですから、かれこれ8ヶ月掛かっているわけです。
その間に左肩を骨折して4ヶ月間製作を中断していましたから、実質製作期間は4ヶ月ということになります。
いや~長かった。
読者の皆様もいいかげんしびれを切らして、『いいかげん飛ばせや!』と感じられたことと思います。
いや~すみません! すみません!^^;

今回はじめての経験としてはYS175cdiエンジンを使用したことです。
YSのエンジンはとにかくパワーがあって、独特の乾いた音が好きで、私も小型のエンジンは数台使用したことがあるのですが、このcdiエンジンは初めてでした。
この175cdiエンジンはもともとF3Aのために設計されていますから、専用のフローティングマウントを装着したり、スケール機用のラジアルマウントを装着したり、いろいろと手間が掛かりました。

そんな訳でcdiエンジンについて私は良く解っていませんので、エンジン調整が完了するまでの間、しばらくカウリングを付けないで飛ばしてみます。



全長1m61cm、スパン2m44cm、翼面積134dm2、全備重量5Kg280g。 堂々とした体躯の飛行機です。ましてやスケール機ですから胴体が太いです。 はたして私の乗用車(4ドアセダン)に乗りますかどうか・・・。 いろいろと試行錯誤した結果、なんとか乗りました! まるでパズルのようですね!



なにしろ新作機ですので、飛行場に持っていくとギャラリーが集まってきます。 私がcdiエンジン音痴だということはクラブ員の中では有名ですから、みなさんアドバイスしてくれます!^^; 『プラグがグラグラだね。プラグはハンマーで叩くんだよ!』と。 「叩いちゃっていいんですか?!」 私が金槌で直接エンジンを叩こうとすると 『待って待って! 木の棒を噛ますといいんだよ』 「こんな感じですか?」 『そうそう!』 もう、私の頭の中では未知との遭遇です。



『プラグが緩まないように横からイモネジで止めるんだよ』と。 「ヤフオクで入札したもんで、イモネジなんて付いていないんですけど?!」 『だったら3mmのビスでいいんだよ!』 という訳で3mmのキャップスクリューで代用しました。



諸先輩方々にひととおりデカスロン全体を見てもらって、合格のお墨付きをいただいたので、いよいフライトです。

その前に・・・。
落とす前に記念撮影です(笑)。



オークションで落札したエンジンでしたが、思いの外好調に始動しました!
噂どおりパワーは有り余ってます。スローもとても安定しています。
そして何よりYS特有の乾いた音が懐かしかったです。

滑走路の風下に移動したら、いよいよ離陸です。
尾輪式の機体にハイパワーエンジンを積んでいますから、グランドループに注意が必要です。
ましてや高翼機ですから重心位置が高くてコロコロしながらタキシングして行きます。

風に正対したら各舵の動作をチェックします。
滑走路の先には人も飛行機もいません。いつでも離陸できる状態です。
そこで深呼吸をして、ひとコマひとコマずつ、ていねいにスロットルを開けていきます。
機体が蛇行しないようにラダーの修正舵を極力少な目に当てて、ゆっくりとスロットルを開きます。



軽量な機体と強力なYSエンジンのコンビネーションにより、スロットル開度は50%くらいで、デカスロンはあっけなく離陸しました。



とりあえず安全高度まで上昇してからトリムを取ります。
結果、エルロントリムを数コマ修正しただけで、後はほぼ問題ありませんでした。



今日のカメラマンはアドバイザーのYさんです。
「360度旋回を繰り返しますから、気にいったアングルの時にガンガン撮ってね!」
『あいよ~!』
いつもどおりコンビネーションはバッチリです。



滑走路を左から進入してローパスします。
スケール機のローパスっていいですね! ドプラー効果の効いた排気音がとても良い演出をしています。



頭上まで来たら、再び360度旋回に入れます。
主翼下面のストライプが曇り空に引き立ちます。



更にバンクを掛けて旋回していると、エアラインのジェット機とかぶりました。
カメラマンのYさんシャッターチャンスを上手く捉えています。



写真では排気煙が見えにくいですが、実際はとても良い感じで煙が出ています。
製作した苦労が報われますね!



今度は右からローパスさせます。
主翼が一直線に見えますから、カメラマンのアイレベルとほぼ同じ高さを通過しています。



大きくて軽い機体はゆっくりと飛んでくれるのでいいですね!
まるで手で触れそうです。



次は背面飛行です。
『背面飛行なんて写真を逆さにひっくり返せばいいんじゃないの?!』とYカメラマン。
「太陽の方向と影の出来方でバレるってば」と私。



次はローリングサークルもどきです。
『すごい! ラダーもちゃんと打ててるね!』
「ううん。当て舵が遅れただけなの・・・。」



ロールしながらとりあえず180度旋回しました。
機体が大きいのでエルロンやラダーの動きまでしっかりと見えます。



次はハンマーヘッドです。
機体を垂直に立ててスロットルを開けます。
途中からスロットルを徐々に開いていくと、スロットル開度に合わせて機体が加速していきます。
YSエンジン恐るべし!



いろいろとマヌーバーを試したので、そろそろ着陸することにします。
「着陸!」と宣言して滑走路を空けてもらいました。
機体を滑走路の中心線に合わせて降下率を見ます。



地上まで約1.5m。
フレアーがどれ位掛かるのか、エレベーターをちょっと打ってみます。
低速でもレスポンスは良さそうです。



タッチダウン。
デカスロンが無事に着陸しました! それでも気を抜きません。機体が蛇行しないようにと、いつでもラダーを打つ心の準備をしておきます。



左が今回、YSエンジンの取扱について指導してくださったYさんです。私が肩を骨折していましたので、エンジンの始動と調整までしていただきました。
Yさん、本当にありがとうございました。

という訳で、デカスロンの初フライトは無事に終了しました。
後は、もう少し飛ばし込んでエンジンの様子を見てからカウリングを取り付けることにします。



さてさて今年最初の・・・。
番外編! 「ナベさんの骨折日記⑫」~痛い痛いリハビリ!~
をお送りします。

肩の骨が付いたので、総合病院から町の整形外科に移りました。
町医者は地域医療の担い手ですから、概ね優しくて親しみやすく、とても話しやすいはずです。私が選んだ整形外科の先生も気軽に相談できる方で安心しました。

リハビリの方法は、まず肩を10分程度温めます。それから天井の滑車にロープが通っていてロープの端には縄跳びのようなグリップが付いている器具を使用します。そのグリップを握り、左手を引けば右手が上がり、右手を引けば左手が上がるという単純なものです。それが終わったら作業療法士(?)の方とリハビリ体操をします。
最初は痛くて痛くて腕が90度も上がりません。
「こんなんで上がるようになるのでしょうか」と尋ねると
『大丈夫! 続けることが大切です。だんだん動くようになりますよ』と励まされました。

大型グライダーが投げられることを目標に、根気よくリハビリに通うことにしました。


それではまた来週!
                                        ナベさん  (^o^)/~~



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