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「ナベさんの気ままなラジコン日記」⑫~手軽に土手ソアリング~(2010/01/22)

 「仏の顔も三度まで」「三度目の正直」ということわざがあります。 「またグライダーの話かよ!」と言われそうですが、またまたグライダーの話です(笑)。
 前回、スロープソアリングのお話をさせていただいて、「高価なグライダーを崖の下に向かって投げるなんて信じられない!」と思われた方も多くいらっしゃると思います。 それが返ってスロープソアリングを敬遠させてしまったとしたら、私も少々反省しなければいけないかなと思っています。 そこで、スロープソアリングの様に浮いて、もっと手軽に飛ばせるジャンルに土手ソアリングというものがあります。 今回は土手ソアリングについてお話しましょう。

土手ソアリングは、河川の川堤や造成地の土手や海岸線のちょっとした隆起を利用して飛ばすソアリングのことです。 飛行の原理はスロープソアリングと似ていて、風が土手に当たると斜面に沿って上昇風に変わるので、その上昇風を利用してソアリングするものです。ですからスロープソアリングほどダイナミックなものではありませんが、比較的手軽に、身近な場所でソアリングが楽しめます。
 風もそれ程強く吹く必要はないので、軽量のバルサキットやバルサフィルム貼りの半完成ARFキットでも、十分に楽しむことが出来ます。 また、土手からの上昇風と成分とそこで発生するサーマル風の成分が混在しますから、ソアリングの基本を体得するには絶好の機会だと思います。

 土手の上に立ったら、風上に向かってグライダーをそっと前に投げ出します。 助走する必要はありません。 基本のフライトコースは風に向かって横に広~い8の字を書くように飛行させます。 旋回の方向は、基本は谷側(風上側)に向かってターンします。 余程、グライダーを沖に(前に)出さない限り、通常は山側(風下側)にターンはさせません。 山側へのターンはグライダーがフォローの風を背負って、思いのほか風下側に流されてしまいます。 グライダーが土手の頂上を越えると、そこにはタービュランス(乱気流)が手をこまねいて待ち構えていますから、そこに入ると、動力のないグライダーは操縦不能に陥ってしまいます。 ですから、絶対にパイロットの後ろには持っていかないようにしましょう。

 土手ソアリングはプロペラのない静かなグライダーがいつまでも浮遊していますので、一般のギャラリーの方も興味津々で見ています。 また、危険が少ないせいか、他の空物ラジコンより好意的に見られます。 「幾ら位するのですか?」「操縦は難しくないですか?」「これならやってみたいな!」というような声を多く頂戴します。 私は、このような質問を受けると、丁寧にお話をして、もし興味があれば体験操縦までさせてあげることがあります。 
 とかくラジコンといえば、一般社会からは「うるさい」「危険」というイメージがあります。 私は、こういう時こそ、ラジコン飛行機が一般の方々に良い印象を与えられるチャンスだと思っています。 昔、「大きいことはいいことだ!」というCMがありました。 私も特にそれを否定するつもりはないのですが、ラジコン飛行機も中では、日に日に巨大化、高価格化しています。 そんな中で、スパン1mくらいの軽量グライダーと送信機を車の中に忍ばせておいて、買い物など家族サービスの合間に、土手ソアリングを軽く2~3フライト楽しむような気軽なライフスタイルも「アリ」なのではないかと思っています。



ちょっとした造成地の土手です。正面から風が入ってきたので、軽くグライダーを前に押し出します。


風さえあれば、グライダーは斜面に沿って何時間でも飛んでいます。体力が続く限り!


グライダーを担いで登っています。
比較的高低差があり、幅の広い土手では、スパン2mを越えるグライダーでも十分楽しめます。


きれいな海風が入ってきましたので、グライダーが発進します。
モーターを回す必要もなく、何時間でも飛んでいます。


天気の良い休日ともなると、自然と同じ趣味の仲間が集まってきます。
しばし仕事を忘れて楽しいひと時を過ごします。



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