「ナベさんの気ままなラジコン日記」(428)~OMEGA-Eの製作②~ (2018/01/26)
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さて、いよいよ今週からOMEGA-Eの製作に入ります。
このグライダー、何しろ組立て説明書が入っていませんから何処から作ってもユーザーの自由なのですが、日本の親切なキットに慣れ方には多少戸惑うこともあるかも知れません。
なので、『ナベさんの気ままなラジコン日記』の中では順を追ってていねいに解説していきたいと思います。
それでは主翼から製作を始めます。
製作の手順ですが、サーボの取付け位置とかリンケージロッドの通る穴の位置や大きさなど、不確定要素は後にして、どうしてもこの手順しか方法がないという確定的要素の部分から製作していきます。
そんな訳で、まずは主翼のフラップホーンとラダーホーンの取付けから始めます。
キット付属のフラップホーンをフラップにねじ込んでみたら、かなりねじシロが余ってしまいました。
このホーンは、フラップとエルロンと同じ部品で、たぶん他の機体にも使用する共通部品のようです。
早速、OMEGA-Eに合うようにホーンをカットします。
金属加工時に飛ぶ鉄粉は身体や充電器機にも良くないので、写真のように掃除機で鉄粉を吸い取りながらカットしました。
とりあえず1本カットしてみました。
半分くらいの長さでしょうか、かなり短くなります。
ホーンのカット面にはバリが出ていますので、これを削り取ります。 まずはホーンをドリルチャックに固定します。
金属やすりを万力に固定して、ドリルを回転させながらホーンの断面の面取りをします。
ホーンの整形が終了したら、再び動翼に取り付けてみます。
長過ぎるようなら再びカットする⇒カット&トライの繰り返しですね。
ホーンをエポキシ系接着剤で固定したら、今度はロッドの通る穴を開けます。
穴の位置と大きさはクレビスの形状で決まります。クレビスの大きさに合わせて主翼上面にマスキングテープを貼ります。
マスキングテープを目安にしてルーターで穴を開けていきます。
これも穴が大き過ぎないように少し削ってはクレビスを当ててみて、通らなければまた少し削ると、カット&トライを繰り返します。
クレビスが通りましたら棒やすりで穴をきれいに整形します。
この手のグライダーはリンケージが主翼上面に露出しますから、ていねいな作業が求められます。
次にリンケージロッドを通します。
主翼上面の穴は開けましたが、スパーの中間にも穴を開けます。
スパー部分は全面にカーボンが敷き詰められている構造なので、非常に強固な作りをしています。
よって、多少穴を開けても強度的に問題ないのですが、それでも穴の大きさは必要最小限にします。
リンケージロッドにクレビスを取付けてロッドの角度と動作範囲を確認します。
サーボの動きを想定してドリルで穴の大きさを少しずつ広げていきます。
何度かカット&トライを繰り返し、ロッドもクレビスも主翼内部に当たらなくなる様に穴の大きさを調整していきます。
主翼内側にカーボンがビッシリと貼り付けられているのが分かります。
先ほどカットしたフラップホーンを取付けてリンケージロッドを接続します。
ロッドを手で動かしてみてクレビスが主翼に当たらないようであればホーンと穴の加工は完了です。
同様にしてエルロンのリンケージ穴の加工をします。
基本的にはフラップの加工と同じですので、1度やれば大分慣れてきます。
エルロンホーンのリンケージ周辺完成しました。
エルロンの場合主翼の上側にも動きますので、リンケージ穴の開口部の位置がギャップ補正樹脂(主翼とエルロンの隙間を埋める樹脂)まで削っています。
左右の主翼のフラップとエルロンのホーン周辺が完成しました。
なにしろ組立説明書が付属していないので、穴の位置も大きさも手探り状態で製作を進めますので、几帳面なモデラーは『どこからどのように進めていったら分からない』といったことで途方に暮れる方もいますが、やってみればなんとかなります。
私の友人にもオールグラスのグライダーを製作している方がいますが、彼曰く
『始めての時は1機潰すくらいの覚悟で腹を括って製作すれば良いんだよ!』
と言います。
私もまったくそのとおりだと思いますが、出来れば1機潰したくはないですよね!^^;
それではまた来週! (^o^)/~~
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