「ナベさんの気ままなラジコン日記」(427)~OMEGA-Eの製作①~ (2018/01/19)
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さて、ハイボルテージリポのテストも終わったので、今週からOMEGA-Eの製作をしたいと思います。 OMEGA-EはブルガリアのNANモデルのグライダーで、ピュアグライダーのOMEGAとモーターグライダーのOMEGA-Eの2種類が発売されています。 私は使用頻度を考えて身近な場所でも飛ばせるOMEGA-Eを選択しました。 OMEGA-EはオールFRP製ですので、バルサ製フィルム貼りのグライダーと比べると機体の剛性が格段と向上しています。 よって各舵の切れはシャープで、ダイブからの引起しでは胸のすくハイスピードフライトが期待できます。 そのため上級者を対象としているのか、そもそも『組立説明書』なんて付いて来ません! 『本気で飛ばしたいのなら作ってみるかい? はたして君に作れるかな?!』 と言われているような気分になります。 そうなると 『よっしゃ! その挑戦、受けたるわ!』 となってしまうのが私の悪い癖です。 すぐに挑発に乗りやすい性分。お子ちゃまなんですね!^^; それでは初回はキットの紹介から始めます。
これがOMEGA-Eの全容です。 オールFRP製ですが、内部はカーボンファイバーでガッチリと補強されていますので剛性感はピカイチです。 品質は非常に良く、表面もきれいに塗装されています。 主翼に見える『OMEGA』のロゴはなんと塗装仕上げです。 『これは落とす訳にはいかないなぁ~』 というのが第一印象でした。
機首部分です。 胴体の左右の接合面の段差は皆無で、きれいに処理されています。 要所要所にカーボンが補強されていて、グライダーのことが良く分かっているメーカーだなぁと関心しました。
モーターマウント部分の内部です。 モーターマウントのリング状の『抜け止め』も加工されていて、こちらもしっかりとカーボンで補強されています。
これは1.5mm厚のグラス製モーターマウントです。 当然のことながらモーターに合わせたビス穴などは開いていません。 『甘ったれるな!』 ってことなんでしょうね(笑)。
ラダー・エレベーターのサーボハウスは胴体の底面で主翼の下に位置しています。 離陸時にはこの辺りを持って投げますが、胴体内部にサーボベットを設置すると胴体そのものが補強されますから、それはそれで良いのかもしれません。 蓋は胴体の開口部の形状に合わせて、『自分で加工』します。
機首の方向から胴体内部を見ます。 何度も言いますが、胴体の肝心な部分はカーボンで補強されています。 また、エレベーター・ラダーロッドとノイズレスパイプはあらかじめ装着されていました。
垂直尾翼です。
エレベーターはオールフライング方式です。
下の方にアルミ製の点が見えますが、たぶんこれがエレベーターを動かすベルクランクの軸なのでしょうね。
ラダーとラダーロッドの通る開口部です。
ラダーロッドの開口部は空気抵抗を軽減するよう配慮されています。
なんかバルサキットが普通乗用車に例えると、このグライダーはスポーツカーのようです。
フラップホーンを挿入する穴です。
ちゃんとタップが切ってあります。
フラップの動作方向は下側のみで、舵角を稼ぐためにホーンは主翼上面に出します。
フラップサーボハウスは主翼下面に付いています。
中を見ると周辺全体がカーボンで補強されています。
もちろんDボックス全体もカーボンで補強されています。
グライダーを知り尽くした匠の技です。
主翼の翼型は薄めの準対象翼を採用しています。
これだけ薄くて後縁もナイフの刃のように鋭く尖っています。
この形状を保持するにはFRP&カーボンが必須ですね。
フラップを降ろすと主翼との隙間を埋める素材が組込まれています。
空気抵抗の軽減について相当こだわった機体だということが分かります。
水平尾翼です。
オールフライング形式なのでエレベーターヒンジラインはありません。
こちらも剛性感は高く綺麗に塗装されています。
水平尾翼の翼断面です。
完全対称翼で後縁も波打つことなくきれいに整形されています。
この辺が製造技術の賜物なのでしょうね。
エルロンとフラップのリンケージパーツです。
ホーンは金属製でピアノ線も太いものを採用しています。
こちらはエレベーターとラダーのリンケージパーツです。
ラダーはガタの出ないボールリンク方式です。
キャノピーは鮮やかなフェラーリレッド(?)で塗装されています。
こちらは胴体の形状に合わせて綺麗にカットされていました。
エルロンとフラップのサーボカバーです。
これをサーボハッチの形状に合わせて切って使えってことでしょうね。
主翼の裏表のデザインはちゃんと区別しやすいように考えられています。
スロープソアリングの場合、結構遠くまで飛ばしますので裏表のデザインがはっきりと区別出来ることは大切な要素となります。
こうして見てみると、NANモデルのグライダーの設計者は本当にグライダーのことを良く知っている方なんだと感心します。
設計も製造もこだわりを持ったプロ集団なのでしょう。
私もユーザーの一人としてそれに応えられるように気を引き締めて製作を始めます。
それではまた来週! (^o^)/~~
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