「ナベさんの気ままなラジコン日記」(414)~充電器を変えてみた~ (2017/10/20)
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我が家で使っていたハイペリオンの充電器もそろそろ10年経ちます。
その間、いろいろと老朽化が目立ってきた点もありますが、壊れもせずよく働いてくれました。
しかし、その内の1台がバランス充電が出来なくなったので、ここで充電器の買い替えを決意しました!
さて、それでは充電システムの見直しです。
今までは、フライトの前日にリポを充電していましたが、当日の天気が雨や強風で飛ばせなくなる状況がありました。
そうなるとリポを放電しなければならないのですが、それが面倒くさかったり電力の無駄になったりと、なんだかすっきりしない気分でした。
そこで今後の充電システムの方針です。
①フライト当日の朝起きて、雨戸を開けて空を見上げてから充電をはじめても間に合うようにしたい。
⇒充電時間を60分以内とする。
②1日のフライト回数を5~6フライトとしたい。
⇒5~6個のリポを同時に充電出来るようにする。
③リポの放電管理をちゃんとしたい。
⇒STRAGE (リポを出荷時の状態に戻す) 機能のある充電器にする。
これらの諸条件を満たす充電器を探すことにしました。
そこで選んだ充電器がこれ!
ハイテックのマルチチャージャー X2 ACプラス 250です。
これをなんと2台同時に購入してしまいました。
大人買いです!^^:;
しかし前述の充電システムの方針を満足するためには当然の必要条件でした。
(出来れば3台購入したかったのですが、一度に高価な支出となるので使用してから検討することにしました。)
商品名から解説しますと
マルチチャージャー⇒リポ、リフェ、リチウムイオン、ニッケル水素、ニッカド、鉛バッテリーなどに対応する多機能充電器(当たり前の直訳ですな!^^;)
X2⇒2個のバッテリーを同時に充電出来る
ACプラス⇒100Vの交流家庭用電源からも充電出来る
250⇒出力電力が250W(実際は240Wまで)
ということらしいです。
では、残りの10Wは何処に行ったのでしょうか?
ん~DC出力分なのか、それとも充電器自体で消費しているのか・・・分かりません!^^;
さて、ハイテックのこの手の充電器には240W版と400W版の2種類あります。
どちらを選ぶかというと。
私の場合、最大級の手持ちのバッテリーは6セル4000mAhと5セル4000mAです。
1C充電を想定しますと、その電力は
〔 電力(W)=電圧(V)×電流(A) 〕
の公式から
3.7V×6セル×4.0A=88.8W
3.7V×5セル×4.0A=74.0W
合計で162.8Wとなります。
実際に充電する場合は更に高い電圧をかけていますからその分を20%増しとしても
162.8W×1.2=195.4W
となります。
充電器の定格が240Wですから、十分間に合うことが分かります。
なお、この充電器は2つの回路の充電電力を自動配分してくれますから、回路1を大きなリポを充電する場合は、回路2を小さなリポにするなどして充電器の負荷を軽減してあげるとより良い使い方になります。
さて、これが商品の内容です。
黒い本体にACコード、取扱説明書、充電コードにバランスボードまでは分かります。
右手の小さな黒い箱とワニ口コードはDC出力なんですね。
この充電器は家庭用のAC100VからDC電源としても使用できます。
充電器左側面にAC電源コードの差込コネクターと電源スイッチがあります。
電源コードにはちゃんとアース端子が付いています。
今度は右側面です。
この充電器をカーバッテリーなどDC電源から使用するためのポートです。
ワニ口コードが付属していますから、これを使ってバッテリーから電源を供給してくださいということでしょう。
充電器本体を冷却するクーリングファンも見えます。
手前の小さなブラックBOXは、この充電器をDC電源として使用するための出力ポートです。
USB端子が2回路、その他3回路分用意されています。
次は前面パネルです。
2回路分の充電端子とバランスポートが分かります。
温度センサーとUSBの出力ポートもありますね。
充電コードとバランスボードを挿してみました。
こんな感じで使用します。
なお、T型ウルトラコネクターは最初から用意されています。
「俺はウルトラコネクターじゃないよ!」
と言う人のために、画面下のコードも用意されています。
これにユーザーに合わせてTX60など、個々のユーザーが使用するコネクターをハンダ付けすればいい訳ですね。
これが日本語の取扱説明書です。
非常に分かりやすく書かれているのですが小さくて。
測ってみたらB6サイズなんですね。
ハイテックのホームページからダウンロード出来るのを待ちますか。
取扱説明書を開いてみます。
さしずめフローチャートが必要なのですが小さくて見えません。
このページだけでも拡大コピーしましょうか。
コンセントを差し込んで、恐るおそる電源を入れます。
すると若い(若いかどうか分かりませんが)おね~ちゃんのネイティブイングリッシュで
「多機能充電器へようこそ! この充電器はリポでもリフェでも、ニッケル水素でも、ニッカドでも、鉛バッテリーでも、何でも充電しちゃうよ!」
みたいなことを言い出します。
まるでローラ風に(笑)
なにしろネイティブイングリッシュですから速くて国内人間の私には聞き取れません。
フローチャートを見ながら操作してバッテリーの種類を選択します。
この時も若いおね~ちゃんがネイティブイングリッシュで
「リフェだよ!」
とローラ風に教えてくれます(笑)
とりあえず手元の3セルの2200mAhのリポを使って設定してみました。
これはバランス充電モードです。
この時も若いおね~ちゃんが
「2.2Aよ! 3セルでいいの? バランス充電始めるわよ!」と
しつこいくらい喋りまくります(笑)
でもってこれが普通の充電モード。
+キーを押していくと、どんどん変わっていきます。
で、これが高速充電モードです。
これがストレージモードといって出荷時の状態に戻すモードです。
フライトのために充電して持っていったけど飛ばさなかったバッテリーを保管状態に戻すモードです。
リポが膨らまないように適正に管理するためには大切なモードですね。
こちらは放電モードです。
放電電流値を自由に設定できます。
バッテリーメーターという面白いモードがあったので試してみました。
試しに手持ちの4セル2600mAhのリポを繋いでみます。
すると・・・。
全てのセルが3.82Vと表示されました。
面白がってごちゃごちゃ動かしていたらバッテリーレジスタンスモードが出てきました。
もしかしてバッテリーの内部抵抗が測れるのかもしれません。
試しにまた手持ちの4セル2600mAhのリポを繋いでみます。
すると・・・。
おおっ~!
9、11、15、11mΩと、ちゃんと内部抵抗値が表示されました。
ミリは千分の一の単位ですから、それぞれ、0.009Ω、0.011Ω、0.015Ω、0.011Ωということになります。
内部抵抗値は少なければ良いことは分かっているのですが、どれだけ少なければ及第点なのか、まったく分かりません(笑)
ついでに私の従来の充電器をご紹介します。
これは今から18年前に購入したシュルツの430dです。
ドイツ製ですが代理店のQRPから購入したものです。
この頃はニッカドのメモリ効果やデルタピークなどの現象が世の中であまり認識されていなかった時代でしたが、いち早くプログラマブル充電器として開発された製品です。
当時、送料を入れると約3万7千円と高価でしたが、この充電器の性能がすばらしく、電動カーレースの世界では必須のアイテムだったそうです。
なおメーカー名ですが、ドイツ語の発音が微妙で「シュルツ」とか「シュルツェイ」と聞こえてくるのですが日本人にはその区別がよく分かりません。
しかし、日本語でいうと「佐藤」さんと「斉藤」さんくらい違うらしいとQRPの千葉さんがおっしゃっていました。
これは10年前に購入したハイペリオンのEOS0610iです。
この頃には動力用バッテリーはリポが主流になり、バランス充電の必要性も認識されるようになりました。
1台1万9800円、2台で4万円近く出費しましたがシュルツの3万7千円よりは安くなったかなぁと自分に言い聞かせて購入しました。
今では一方がバランス充電が出来なくなり、もう一方はクーリングファンからガーガーと異音が出るようになりました。
そろそろ引退も間近か・・・。
でもってこれがDAIWAの安定化電源です。
高価なものは買えなかったので電圧計と電流計が切り替え式ですが一応30Aは取れます。
今流行のスイッチングレギュレーターと違って重いトランスが入っていますが、ノイズやリップルも少なく電気の質としては上質です。
これが我が家の充電システムのラインナップです。
安定化電源のターミナルをなんとかしないといけませんね!^^;
いよいよハイペリオンの充電器が壊れたらハイテックの充電器をもう一台購入するつもりです。
シュルツの430dは・・・。
あまりにも思い出深い製品なので捨てられません(笑)
それではまた来週! (^o^)/~~
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