「ナベさんの気ままなラジコン日記」(412)~作りかけのMinimoa 2a フライトインプレッション~ (2017/10/06)
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ついにMinimoa 2aの初飛行の日がやってきました!
本日の天気は晴れ時々くもり、風速は0~1m/sと大変穏やで初飛行には持って来いの条件です。
当日はメンバーの都合がつかず、集まったのは私とカメラマンNさんの2人だけという寂しい初フライトとなりました。
私が製作したMinimoa 2aの全重量は932g(リポ3セル1500mAh 123gを含む)になりました。
さすがサーマル工房製の機体、胴体はグラスファイバー製で塗装をするなどかなり製作にも凝ったのですが軽量に仕上がりました。
紅白の機体が緑の芝生の中で映えています。
発フライトをする前に恒例となりました各部のチェックです。
まずは重心位置から。
CGマーカー(重心位置に貼っただけのビニールテープ)の上に指を乗せて重心位置を確認します。
当日はほとんど風が無かったので、ピタリと決まりました。
次はパワーユニットの測定です。
なにせスタッフは私とNカメラマンしかいませんので、これも私ひとりでやります。
フルスロットルにして約10秒、プロペラの回転数や電流値などが落ち着いたところでデータを保存します。
電圧はリポ3セルで11.31V。
充電器をHitecのX2 ACプラス250に変え、しかもフライト直前に充電した為か電圧降下が少ないです。
電流値は21.5A。
私は25Aのアンプを使用していますが、安全率を考慮に入れるのならSunriseの30Aのアンプの方が安心できますね。
モーターの回転数は13590回転。プロペラはCAMの9×5を使用しています。
いくら回り過ぎにしてもこれはおかしいですね。
モーターのKV値が1200、リポの電圧が11.3Vですから無負荷の状態で理論値は
1200×11.3=13560回転となります。
仮に負荷が20%としても1万回転前後で落ち着くはずです。
測定誤差ですかね!^^;
いよいよフライトです。 カメラマンの合図でモーターをフルスロットルにし、やや小走りで機体を投げます。
すると・・・。
約70度の角度で急上昇を始めました。
これはヤバイ! とエレベータースティックをダウン、エレベータートリムを取ろうとすると機体は激しいピッチングを起こします。
前回のSPADはこれで墜落したんだよな・・・。という思いが脳裏をよぎります。
ヤバイよ! ヤバイよ!
機体の姿勢をエレベータートリムで調整するのはあきらめ、エレベータースティックで押えながら高度を取ります。
機体が安全高度に達したとろこでスロットルを50%位に落としとたんに機体の挙動が落ち着いててきました。
エレベータートリムもそれ程ズレていません。
上空でスロットルを絞って滑空に入ります。
するとどうでしょう。
今までのピッチングが嘘のように止まり、超弩安定飛行に移りました。
操縦していても素直で、安心して飛ばしていられます。
今までの挙動は何だったのだろうとしばし考えたところ、ふと思い当たることがありました。
そう!
たとえばシトロンのようにモーターのパワーの割りに軽量な機体の場合、フルスロットルで手投げすると機体はほぼ垂直に上昇します。
その間、エレベーターはダウンで抑えながら機体の姿勢をコントロールしています。そして目的高度に達するとスロットルを絞ってエレベーターをニュートラルに戻して滑空を始めます。
今回製作したMinimoa 2aも重量は932gと軽量でプロペラも1万回転を超えますから、シトロンと同じくらいのパワーウエイトレシオなのです。
そう考えるとシトロンと同じ様な操作をすれば全く問題がないことに気付きました。
着陸後にリポの残量を計ってみます。
写真撮影のために20分程度フライトしたのに80%も残量があります。
飛ばし方にもよりますが、これならリポを1300mAhにしてラダーに付けたバランスウエイトも必要なくなるかもしれません。
2回目のフライトです。
先ほどのフライトで要領が分かってきたので助走はせず、スロットルは50%くらいにして機体を水平に発進させます。
するとどうでしょう。
手を離れたMinimoa 2aは30度くらいの上昇角で穏やかに安定して飛んでいきます。
良かった!
私の求めていたスケールグライダーの飛びはこれだったのです。
Minimoa 2aが目的高度に達したのでモーターカットします。
プロペラが止まってグライドに入ってもMinimoa 2aは安定して飛行を続けます。
翼に太陽の光が当たってリブが透けて見える姿が美しいです。
紅白に塗り分けられた胴体も視認性が良く、進行方向が分かりやすいです。
こちらに旋回してくるところのショットです。
ガルウイングが美しいです。
若干ですが旋回中に機体が内側に巻き込まれる癖がありますが、これはスティック操作でカバー出来る程度の物です。
左右のエルロンのニュートラル位置やエルロン⇒ラダーミキシングの量を変えるなど、今後調整してみようと思います。
機体が安定してきたのでローバスをしてみます。
カメラマンのNさんが「ミニモアがゆっくり飛んでくれるので撮りやすい」と言っています。
スポイラーを立てて着陸態勢に入ります。
スポイラーの開度は60度位なのですが降下率もちょうど良いです。
スポイラーの降下率に気を取られていたら、滑走路ギリギリのアンダーで進入しました。
ここでスポイラーを閉じてMinimoa 2aの滑空比を観察します。
確かに滑空比は良いのですが、アーバンXCの比ではありません。
胴体の太さを見ても一目瞭然ですが、そこはスケールグライダーてすから許せてしまいます!^^;
発フライトが無事に終了して羽根を休めるMinimoa 2a。
最初は思わぬピッチングで驚きましたが、飛行特性を理解して操縦したら安定したフライトが出来るようになりました。
スケールグライダーは派手なアクロをしなくとも普通に飛んでる姿を見ているだけでも楽しくなります。
もう少し操縦に慣れたら山のスロープや海岸の上を飛ばしてみたいと思います。
スケールグライダー、みなさんも1機いかがですか?
それではまた来週! (^o^)/~~
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