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「ナベさんの気ままなラジコン日記」(317)~アルティメイトのフライトインプレッション~ (2015/12/04)

ナベさんのプロフィール

(過去の日記はこちら)



みなさん、お待たせしました!

今回は、週末の天候不良に加えて撮影スタッフのスケジュールが合わず、フライトロケが延び延びとなってしまいました。



ようやくアルティメイトのロールアウトの日が来ました。

土曜日の昼休み、12時から1時までは当クラブの会則ではエンジン機は自粛なので、この間を狙って初飛行をやろとうと飛行場にやって来ました。
ところが・・・。

誰もいない・・・。

無風のベストコンディションなのに飛行場は貸切状態。

どうしたんだろう?!

F3Aの人たちは・・・。
検定会に行っているのかな?

まぁ、いいか。

だだっ広いランウェイにひとりポツリとアルティメイトを置き、撮影を開始します。

ど派手なカラーが緑の芝生に映えて美しいです。



アルティメイトのサイドビューです。

コクピットの位置が胴体のど真ん中に位置しています。
スタイリッシュなロングノーズ。
幾何学的でシャープな形の垂直尾翼。
キャノピーの曲線から胴体後部に掛けてのラインが何とも言えません。

レーサーって感じですね!



アルティメイトのフロントビューです。

グライダーを見慣れているせいか、前面投影面積が大きく感じます。

なんかユーモラスでかわいいです。



アルティメイトのリアビューです。

何と言ったらいいのか・・・。
なかなか複葉機の雰囲気が出ています!^^;



初飛行の前にパワーユニットのデータを取るためにラジコン仲間がサポートしてくれています。

「落す前に取る」これ鉄則です!



フルスロットルにして5秒後、回転が安定したところでデータを取りました。

使用したのが多少認知症が進んでいる3セル2200mAhのリポですが
電圧が10.51V
電流値は18.5A
APCの10×5Eのプロペラで8760回転です。

これなら30Aのアンプでも良さそうですね!



アルティメイトをタキシングさせながらランウェイの風下に移動させてUターンします。

ここでプリフライトチェック!
エルロン、エレベーター、ラダーの各舵の動作を確認します。

カメラマンからスタンバイOKサインが出ました。

ランウェイクリア!
滑走路に人や他の飛行機などの障害物もありません。

テイクオフ!

機体がグランドループに入らないよう、スロットルを少しずつていねいに開けていきます。

プロペラの反トルクにより、機首が左に向かないように、適度にラダーを当てます。

このあたりは尾輪式の飛行機のセオリーどおりです。



アルティメイトの尾輪が持ち上がり、機速が十分についたところでエレベーターを少し引くと、アルティメイトは軽々と離陸しました。

この機体、とても軽く感じます。



アルティメイトは順調に上昇を続けます。

各舵のトリム調整が済むと、とても安定して飛んでいます。



飛行が安定したらアルティメイトをコースに乗せてループに入れてみます。

ループの最初の引き起こしですが、エレベターを引くと、アルティメイトは軽々と上昇していきます。



アルティメイトが垂直上昇に移りました。

パワーウエイトレシオが素晴らしく、ここでもスピードの減衰を感じさせません。



ループの頂点から降下にはいります。

降下速度が遅いため、エルロンとラダーの修正舵が楽に打てます。

また、軽量機のため、ループの上昇速度と降下速度を合わせるのが比較的楽です。



操縦に慣れてきたので、目の前をローパスさせます。

「ナベさん! この機体いくらで譲ってくれる?!」
ギャラリーから歓声の声?が聞こえてきました。

写真に撮るとアンテナが目立ちますね。
時代は2.4GHzなのでしょうか?!



アルティメイトをスローロールに入れてみました。

翼面加重が少ないせいか、それとも胴体の側面積が広いせいか、エレベーターとラダーの当て舵は少なくて済みます。



「ナベさん、複葉機ってナイフエッジが得意なんだよね!」
と、カメラマンから声がかかります。

それって「ナイフエッジをやれ!」ってことだよね?

てな訳で、ナイフエッジに挑戦します。

まだ各舵の調整が出来ていないので、ラダーを深く当てると機体は明後日の方向に行ってしまします。

ラダーの当て舵は必要最小限にして、とりあえず様子を見ます。

まぁ・・・なんとか形になったかな?!



そろそろバッテリーの残量が気になってきたのでファイナルアプローチに入ります。

ちょうどアルティメイトの背後から太陽が当たっています。

いい感じの逆光ですね!



地上高50cm。
着陸寸前のアルティメイトです。

着陸直前の速度で、かなりフレアーを掛けても翼端失速に入りません。

とても操縦しやすい機体です。



アルティメイトの初飛行が無事に終了しました!

写真撮影をしてくれた人。
パワーユニットのデータを取るのに協力してくれた人。
おにぎりを食べながら見ていた人。

みんな素敵なラジコン仲間です!



模型のアルティメイトを実機に見立てて、地面すれすれの高さから撮影してみました。
まるでホームビルト機のようです。

私が製作したアルティメイトの総重量は1,165g(3セル2200mAhリポ185gを含む)に仕上がりました。

この機体は複葉機にしては失速速度が低いことから、初心者でも割とリラックスして飛ばせる機体です。

また、翼型が完全対象翼ですから、エキスパートの高度な操縦技術にも十分に応えてくれる機体です。

KKHOBBYのサイトを見ると11,726円で販売していたんですね。
この価格は、国内では同クラスのバルサキットでさえも購入出来ない安さです。

今となっては在庫切れの機体となってしまいましたが、入手するチャンスがあったら是非購入してみてください。

お買い得ですよ!



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