「ナベさんの気ままなラジコン日記」(241)~ASK21 AIRCADETS フライトインプレッション~(2014/06/13)
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ついにASK21 AIRCADETSのフライトの日がやってきました。
入梅の前の早朝、千葉は初夏を思わせるような暑さです。
風は0~1m/s
初飛行には最適なコンディションです。
つまりは・・・落したときは言い訳出来ないということです(笑)
私の製作してASK21の総重量は2,180g(リポ3セル2600mAh 210g 含む)になりました。
バルサキットのグライダーに比べるとやや重目ですが、この手のスケールグライダーにしては軽い部類に入ります。
ましてやスロープに持っていったら軽くてホバリングするでしょうね。
機体をグリーンの芝生のような滑走路に置いて記念撮影です。
「飛ばす前に撮れ!」
「落す前に撮れ!」
これ、雑誌業界の鉄則です(笑)
グライダーを滑走路の真ん中に置いてみます。
機体の前からのショットです。
なかなか精悍な感じです。
グライダーの後方からのショットです。
カメラを地面すれすれにホールドして撮っているので、まるで実機のような雰囲気です。
グライダーは左右に傾くこともなく自立しています。
種明かしをしますと、画面では切れていますが仲間が翼端を持ってくれているからです(笑)
手投げをしてくれる人
カメラで撮影してくれる人
回収してくれる人
いろいろサポートをしてくれる仲間が集まってアレコレ言ってます!
キャノピーはこんな感じに開きます。
キャノピー右側と胴体をテープヒンジで固定してあります。
私のリポが老朽化しているので、一時的に仲間のリポを借りました。
11×8の折ペラを3セル2600mAhのリポで回します。
フルスロットルで12V。
さすがに新しいリポは電圧降下が少ないです。
モーターの推力は強くもなく弱くもなく、おおよそ及第点です。
エルロン右、左。
ラダー右、左。
エレベーターアップ、ダウン。
フラップダウン。
スロットルフルハイ。
声に出してプリフライトチェックを済ませて異常がなければいよいよフライトです。
今朝は風が無いので、その分走らなければなりません。
「いい? 絶対に上に向けて投げないでね! それじゃ走れ~!」
機体はいい感じで手元を離れていきました。
この後、高度1mくらいまで降下しながら機速を稼ぎ、再び上昇。
まずは手投げ成功です!
大きな姿勢の崩れもなく、トリムのズレも少なく、ASK21は安定して上昇していきます。
ギャラリーから「おお~っ!」の声が聞こえてきます。
やはりスケールグライダーの存在感は素晴らしいです。
グライダーを安全高度まで上昇させたらトリムを取って旋回に入ります。
旋回の入りも超弩安定!
どっしりしています。
グライダーがこちらに迫ってきます!
スケールグライダーのディテールは素晴らしいですね。
今までの製作の苦労を忘れさせてくれます。
ASK21を水平飛行に入れてローパスします。
写真のアングルをよく見てください。
機体のほぼ真横からのショットです。
つまり目の前をアイレベルの高さで飛行しているからです。
しかもモーターを止めて。
初飛行なのにそれだけ安定して飛んでいるということですね。
プロペラを回して再び上昇に入ります。
シトロンのように垂直上昇は出来ませんが、スケール感があるといいますか、穏やかに上昇していきます。
もう少し上昇力を望むのであれば、プロペラをワンサイズ大きくしてもいいかもしれません。
安全高度を取ったら機首を風下に向けてロールに入れます。
ロールの入りは、まるで爆撃機のようにとても穏やかです。
と言っても、爆撃機を操縦したことないので判りません(笑)。 あくまでイメージでの話です。
高度があったので、機体が背面になった所でロールを止めてみました。
僅かなエレベーターダウンで機体が浮いています。
写真を見ると判りますが、プロペラを止めてグライドの状態でも背面の浮きが良いです。
更に半回転ロールをして正面に戻します。
ロールレートは最初の180度がのっそり、後半の180度でクルッと回ります。
一定のロールレートで回すには、後半はエルロンの舵を緩める必要があります。
ギャラリーの正面をもう一度ローパスしてみます。
機体の速度が遅くても失速の傾向が起きないので、安心して低速ローパスが出来ます。
カメラマンも撮り易いと言っています。
バッテリーの残量が気になります。
ラジコン仲間から借りたバッテリーなので、早めにアプローチに入れます。
風も少ないせいか、どっしりと安定して降りてきます。
滑走路に進入したのでフラップを下げてみました。
「シュー」という風切り音が聞こえてきます。
このフラップ、キットの指定のままではあまり角度が取れないのですが、それでもブレーキの効きは良く判ります。
高度が1mを切りました。
地表効果でグライダーの滑空比が延びていくのが判ります。
バタフライの舵角を多く取るとエルロンの効きが悪くなるので、ほんの僅かですが、バタフライをかけてみました。
予想どおりエルロンの効きがもっさりとしてきましたが、これは慣れで克服できる範疇のものです。
最後までエレベーターのコントロールが効くので、安心して着陸できます。
今までの製作記事をご覧になれば、読者の皆様は商品としての完成度の悪さに呆れ返るかも知れません。
それは販売店も同じで「お客様からのクレームが怖い」ということで、この機体を取り扱う販売店が少なくなっています。
私としては、いろいろと苦労させられましたが、最終的に飛びが良かったので満足しています。
特にラダーの形状と配色は実機に合わせて作り直して本当によかったと思っています。
メーカーの製造技術が進化し、モデラーの製作技術が熟成すれば、このようなキットも捨てたものではないと思っています。
30年前の日本のメーカーも、一部では飛ばないキットを平気な顔をして売っていた歴史があります。
それを考えるとFLYFLYHOBBYもあと数年すれば素晴らしいキットを販売するメーカーになっていることを期待します。
最後にひとこと。
「このASK21 AIRCADETS、良く飛びますし、そんなに悪い機体ではないですよ!^^;」
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