「ナベさんの気ままなラジコン日記」(199)~CANADAIR CL-415の製作⑩~(2013/8/23)
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関東は相変わらず生命の維持に危険を感じる程の猛暑が続いています。
そんな中でCANADAIR CL-415の初飛行をするのですが、機体のアシストやカメラ撮影など、協力してくれる仲間に集まってもらうのも恐縮してしまうほど暑いです。
それでも、なんとか暑さをしのぐ意味で初飛行は早朝に行うことにしました。
早朝なら風も弱いと目論んだからです。
日曜日の早朝、初フライトをすることになりました。
普段は風も無く、蒸し暑い朝のはずでしたが、今日に限って風が吹いています。
印旛沼の水面にも波が立ち、水上機の離着陸は難しい状態なので、陸上からフライトすることにしました。
せっかくのCL-415ですが、これでは水上機ではないですね。
水上機を陸上から飛ばすためにラダーと連動している水中ラダーを外します。
初飛行ですので、パワーユニットのデータを取ります。
機体をホールドしてくれる人、カメラで画像を撮ってくれる人。
早朝から集まってくれて本当に感謝です!
エンコンをフルスロットルにして約5秒間。
パワーユニットのデータが取れました!
電圧11.7ボルト。
昨晩充電したリポ、3セル2200mAhですからこんなもんでしょ?!
電流24アンペア。
双発機なので、片側で12A。アンプは18Aを2個使ってますから大丈夫ですね! プロペラ回転数はなんと16740回転! というのは嘘で、今回は4枚ブレードのプロペラを使ってますので、実際の回転数は2で割って8370回転。
ん~まあまあですな!
いよいよ離陸です。
CL-415を滑走路の風下側に置きます。
サポートのKさんから
「引きは強いから機体を押し出さなくてもこのまま離陸しそうだよ!」
とアドバイスが入ります。
水上機は当クラブの芝生の上でも十分滑走する前例がありますから、このまま離陸させます。
CL-415は5~6m滑走したかと思うと軽々と離陸しました。
3セル2200mAhのリポを最先端に積んでも重心位置が指定位置より10mmほど後方だったせいか、離陸直後にいきなり45度くらいの角度で急上昇していきます。
本来なら、この後翼端失速に入って墜落していてもおかしくないのですが、発泡製の軽量機のためか、そのまま上昇していきます。
私がデザイン優先で選んだMiniムスタング用4枚ブレードのプロペラもどうやら実用になりそうです。
何度かの激しいピッチングを指で抑えて、とにかく安全高度まで上昇させます。
高度が20mほどに達したところで3舵のトリムを取ります。
エレベーターはダウントリムの量が多いです。
尾翼の造作を見れば、テールヘビーになってもおかしくはないですね。
そういえば、850円の格安ブラシレスモーター(失礼!)と、デザイン重視の4枚ブレードペラ (本当に失礼!)の組み合わせでしたが、どうしてどうしてCL-415は強風をものともせずに力強く飛んでいます。
私の心の中で、中華製品への偏見が次第に薄まっていきました。
中国製品、悪くないジャン!^^;
ローリングやピッチングなど、もんどりを打っていたCL-415でしたが、ようやくトリムも取れて通常のクルージングに入りました。
CL-はダウンウインドに入り、背風を受けてカッ飛んでいます。
トリムも取れて飛行姿勢が安定してきたので、CL-415をローパスに入れてみます。
早朝フライトのため、太陽の位置が低く、主翼の影が胴体にまで長く移りこんでいます。
なかなか迫力のあるシーンです。
ただし、よく見ると左翼の支柱が2本とも外れています。
着陸までに落下して無くさないようにおとなしくフライトします。
このCL-415は強風で風に煽られること意外は、いたって順調に飛んでいます。
パワーといい、安定性といいスケールフライトとしては申し分ないです。
カメラはフルオートで撮っています。
シャッタースピードが遅かったのでしょうか、プロペラの先端の黄色い部分の軌跡が円を描いています。
これです! これを見たかったがために4枚ブレードペラを選択したのでした。
結果的には大成功です。
この写真が本日のベストショットではないでしょうか。
CL-415の迫力と重厚感が出ています。
知らない人が飛行中の本機を見たら発泡製とは思えないことでしょう。
離陸して5分くらい経ったでしょうか。
当初のパワフルさはありませんが、それでもクルージングには十分なパワーです。
朝焼けの中を影を落としながらCL-415はフライトを続けます。
旋回中のCL-415です。
黄色に赤のカラーは視認性も良く、機体の姿勢が分かりやすいので安心感のあるフライトが期待できます。
なんとか飼い慣らした感じがしてきました。
青い空に一筋の雲をバックにCL-415が飛んでいます。
ピントがやや甘いですが、なかなか良い光景です。
離陸のとき、期待が左に流れたのでラダートリムが右にオフセットしてあるのが判ります。
ちょっと派手にハイバンクターンをしてみました。
主翼がきしむ様子もなく、フライトは安定しています。
プロペラの先端の黄色い軌跡が良い雰囲気を出していますね!
もう、ほとんど自我自賛ですが(笑)
CL-415を着陸態勢に入れました。
ダウンウィンドレグ→ファイナルアプローチと至って順調に進んできたのですが、目の前の葦の影の乱気流の影響を受けたのか、高度2mあたりから機体が翻弄されます。
小刻みにエルロンの修正舵を入れたのですが、結果は右の翼端フロートから接地し、期待は90度回転して止まりました。
まだまだ修行が足りません。
初フライトを終えて羽根を休めるCL-415です。
重心位置を少し前に移動してフライトの様子をみること。
外れた支柱を固定すること。
そして、何より水面からの離着陸を試してみること。
など、いろいろ課題はありますが、とにかくユーモラスでかわいい機体です。
CL-415は、珍しさから注目度は高いので、1機持っていても損はない機体だと思います。
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