「ナベさんの気ままなラジコン日記」（１７０）～ターメリック３のメンテナンス　診断編～（2013/2/1）

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今まで好調に飛んでいたターメリック３ですが、最近どうも調子がおかしくなってきました。

まずはその症状ですが
① 通常グライダーをダイブさせると、そのまま直線的に降下するか、機速が増加にともない主翼の揚力が増して機首を上げようとするのですが、私のターメリック３は更に降下角を増して、そのまま大地に突っ込みそうになる。
② エレベーターアップの舵を打つとアップ癖が残り、ダウンの舵を打つとダウン癖が残る。
③ エレベータートリムが効かない。

そこで診断の予測を立てます。
①の場合は重心位置が狂っているか、主翼の迎角の設定の問題も考えられます。
又、②や③の場合はリンケージに遊びがあることが考えられます。

という訳で、今週はターメリック３の診断とメンテナンスを行います。



試しにグライダーの重心位置を測定してみたら、適正重心位置よりも１０mm以上前に移動していました。グライダーを飛ばしていて重心位置が変わるなどということは、そうそうありません。

よくよく考えた結果、ある事を思い出しました。
そういえば当初は指定されたリポが手持ちに無くて、３セル４５０mAh(４５g)を使用していました。指定のリポより軽いため、当然重心位置は適正重心位置よりも後ろになります。その分、機首にバランスウエイトを乗せていたのでした。
その後、３セル１３００mAh(１１０g)のリポを入手したのですが、バランスウエイトを減らすのをすっかり忘れていました。
どうりで重心位置が前に移動していた訳です。



という訳で３セル１３００mAh(１１０g)のリポを積んで、再度重心位置を合わせます。
理屈からすると、１１０g－４５g=６５gのウエイトを軽量化出来るはずです。
とりあえず、機首にウエイトを乗せて重心位置を調整します。



もうお気付きの方もいらっしゃると思いますが、私が使っているバランスウエイトは釣具の重りを流用しています。
釣具店で一巻き買ってくると、もう一生ものです

重りを金づちで叩くと綺麗に平らになって何度でも再使用出来ます。
後方に写っている重りは今回減らして不要になった分です。



重りを叩いて整形したウエイトの片面に両面テープを貼ります。
また、もう一方の面にはビニールテープを貼ります。



ウエイトを胴体の機首部分に両面テープを使って貼ります。
ウエイトの表面にビニールテープを貼ったのはモーターのリード線がウエイトと擦れて、リード線同士がショートするのを防ぐためです。



次にエレベーターのリンケージを見てみたら、サーボを動かすたびにロッドとフレキシブルチューブが揺れ動いていました。これではサーボの動きが正確にエレベーターに伝わる訳がありません。
ベニヤ板をカットして、フレキシブルチューブを固定する部材を製作します。



ベニヤ板を適当なサイズにカットしたら、胴体内に入れてリンケージロッドの間隔に合わせて鉛筆で印をします。



鉛筆で書いた印に合わせて錐で穴を開け、フレキシブルチューブが通るようにカッターで溝を切ります。



ベニヤ板にフレキシブルチューブを通したら、エポキシ系接着剤塗ります。
この時、ロッドに接着剤が触らないように爪楊枝を使ってていねいに塗っていきます。



接着剤が完全に硬化したら、サーボを動かしてみます。
トリムのひとコマひとコマまで、サーボの動きに忠実にエレベーターが動いていれば成功です。



と～っても寒い冬の朝、いよいよ待ちに待ったフライトです。
メンテナンスの効果が、どれだけフライトに現れるか楽しみです。

フライト前にフラッペロンの舵角とエレベーターダウンミキシングの量をチェックしています。

う～しかし寒い!
送信機を持つ指はかじかんでくるし。
髪の毛は寝癖で立ってるし・・・。
フライトが終わったら、さっさと帰ってコタツでうだうだしたい気分です。



ターメリック３飛びました!
当たり前だけど(笑)

操縦感覚はダイレクト感があるとでも言いましょうか、カチッとしてとても良いです。
今まで逃げる魚を追うような感覚でしたが、スティックの動きに機体の挙動が忠実に追従しいてきます。
メンテナンスの効果が出ています。



上空からダイブさせても突っ込んでくる様子はありません。
穏やかに機首を上げながら水平飛行に移ろうとします。
トリムのひとコマひとコマにも機体の挙動が忠実に付いていきます。

なんか、上手く行き過ぎの感もあります(笑)



ターメリック３が着陸態勢に入りました。
多少のガストもありますが、スティック操作で十分に押さえ込めます。
安心して着陸が出来ました。


今回のメンテナンスは、まるで絵に描いたように上手くいってしまいました。
このような対処法はターメリック３だけに限らず、他の機体にも応用できますので、似たような症状が出た場合、ぜひお試しいただけたらと思います。

それではまた!
早く帰ってこたつに入ります!^^;


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