「ナベさんの気ままなラジコン日記」(131)~ターメリック3のフライトインプレッション⑦~(2012/05/04)
ナベさんのプロフィール(過去の日記はこちら)
今週も最初にお便りをご紹介します!
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たびたび失礼します。
ナベさんは1995年8月のラジコン技術臨時増刊号にモスキートモス号の製作記事を書かれた方だったんですね。
この記事は当時から今に至るまで折に触れ何度も読み返し、もちろん今もこの増刊号は大切に持っております。
そういえばこのツインプラム号のカラーリングは、あの時のモスキートモス号と同じですよね。
このカラーリング、当時からずっと私は大好きです。
館林さんが推奨されていた超軽量フイルムではなく、軟派な私はカラフルな楽しいカラーリングにしたというような意味の事を書かれていたと記憶しております。
増刊号の記事は白黒なので気づくのが遅れましたが、垂直尾翼のスイスマークで、掲載写真を何度も見てきた私としては気づくべきところでした。
というのも、今作っている機体はピラタスポーターPC-6で、この機体を選んだ一因が垂直尾翼にスイスマークを入れられるという点だったのです。
このことに気づいていささか興奮してしまいましたが、縁というのはあるものですね。
昨夜スイスマークを切り出して垂直尾翼に貼ったところです。
これからもナベさんの記事等を参考に、いろんなジャンルの飛行機を作りたいと思っています。
ラジコン日記楽しみにしております。
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お便りありがとうございます。
そうです!
そのモスキートモス号の製作記事は私が書きました。
その頃は低翼面加重で超スローフライトが出来るモスキートモス号が、とても気に入っていました。
また、モスキートモス号の可能性を試してみたくて、千葉県の印旛沼縦断飛行を決行しました!
長距離飛行を競うラジコン飛行機は大型化する中で、モスキートモス号とENYA09ⅢBBTVエンジンの信頼性を試してみたかったのです。
① 印旛沼を縦断する約12Kmの距離をどれだけの時間かかって飛行するのか
② 離着陸にふさわしい場所はあるのか
③ 追跡するボートのスピードについていけるのだろうか
④ 途中、谷のように切り立った地形の気流は荒れていないか
⑤ 途中の橋を越えられるのだろうか
さまざまな未知の課題を少しずつクリアしていきましたが、最後に残った課題はボートでした。ボートの手配が出来ないまま、印旛沼縦断計画は延び延びになっていたところ、模型屋さんから「協力してくれるボートのオーナーが見つかったよ!」という電話を頂いたときは本当に胸が鳴る思いでした。
せっかくの計画ですから記録を取っておきたいということで、地元のケーブルテレビのカメラがモスキートモス号と私が操縦するボートを追いかけて番組にしたり、後でラジコン技術誌や読売新聞の京葉版に紹介されるなど、今となってはとても懐かしい思い出になりました。
さて、今週はいよいよターメリック3のフライトインプレッションです。
いよいよ初飛行の日が来ました。
早朝なので気温は9度、天候はくもり、肌寒い朝です。
風は北西の風、3~5m/sです。
若干風がありますが、なんとかなるでしょう。
ターメリック3は、全長980mm、全幅1560mmと、やや小ぶりなグライダーですから、車に積んで移動するにも気軽なサイズです。
場合に寄っては車に積みっぱなしにして、仕事の帰りや少し時間が取れたときに1~2フライトするのもカジュアルなラジコンとの付き合い方かもしれません。
私の作ったターメリック3の総重量は780g(内リポ3セル1300mAh115gを含む)となりました。
バッテリーは1300mAhを使用したため、重心位置を合わせるのに機首に鉛のウエイトを積んでいますが、胴体に入るのなら手持ちの1500mAh、1800mAhを積んでウエイトを減らすのも良いでしょう。
バッテリーはマジックテープで胴体内に固定し、飛行中にバッテリーが外れるとこのないようにします。
風に向かって手投げすると、ターメリック3はあっけなくに上昇していきます。
上昇率もなかなか良好です。
特筆すべきことは、音が静かなことです。
これはモーターが新品なのでベアリングも経たってないのも要因のひとつですが、それよりもモーターの精度が高く、振動や騒音が極力抑えられているためだと思います。
上空でモーターを止めて、軽くダイブに入れてみました。
風切り音はシャーレー翼の本格スロープグライダーとまではいきませんが、そこそこスピードに乗った音を聞かせます。
ロールに入れてみました。
スパンが短いせいか、クリクリと錐で揉むようなロールを見せます。
運動性は極めて良好です。
グライド時の滑空比はなかなかの物で、着陸では予想以上に伸びてきます。
次回のフライトからはスポイロンを設定して調整を煮詰めたいと思います。
以前、日本のメーカーのモーターグライダーのほとんどは低翼面加重のふわふわ系で、ラジコン飛行機の入門機のような位置付けでした。
そのため、ある程度飛ばせるようになると、スポーツ機かスタント機に移行してしまい、まるで踏み台のような存在でした。 しかし、ヨーロッパのグライダーの台頭と日本のマニアの目が肥えてきたため、サーマルでもスロープでもそこそこ飛びの良いグライダーが求められるようになり、メーカーも本格的なグライダーを提供するようになりました。その典型的なグライダーのひとつがターメリック3だといえます。
普段、2mクラス以上のグライダーを飛ばしているマニアにとっては、このターメリック3は翼の座りが今一だと感じるかもしれませんが、私は手軽でそこそこ性能の良いグライダーだと思っています。
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ドラケン(竜の意味)はスウェーデンのサーブ社が開発したジェット戦闘機です。
写真のとおりダブルデルタウイングを採用したかっています。
このジェット機が空を舞う姿を想像するとワクワクしてきますね!
私も欲しくなりました。
応募にあたり、ひとつだけお願いがあります。
当選した場合、お手数ですがプレゼントを持って写っているデジカメ画像と簡単な感想(100字程度)をお送りください。
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それでは、よろしくお願いします。
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