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「ナベさんの気ままなラジコン日記」(123)~不思議な飛行体⑤~(2012/03/09)

ナベさんのプロフィール

(過去の日記はこちら)


パイオニアⅢを不思議な機体だと言い続けていたら、読者の方から
「実機を見つけたよ~!実験機だけど」
という情報を頂きました。
という訳で早速サイトを見てみました。



これがパイオニアⅢの実機の胴体です。
どうやらグラスファイバー製のようです。
翼型はフラットボトムではなく、下面にも若干のカーブがあります。
胴体の形状が特殊なので良く判りませんが、3度くらいの迎角が付いています。

水平尾翼の無い機体・・・ん~乗りたくないなぁ(笑)



画像が荒くて申し訳ないです!

翼には肉抜きされたリブがたくさんあって、構造はまるでバルサキットとそっくりです!
あれ?模型が実機のまねでしたね(笑)

翼は若干の前進翼でスポイラーも装備されています。



いよいよ初飛行の朝が来ました。
北の風3m/s、気温は3度。寒いです~!
ヒートテックの上からホッカイロを貼っても寒いです~!

さて、パイオニアⅢの面構えは、なかなかカッコいいです!
キャノピーをスモーク塗装にして、白いトリムラインを入れたのが良かったようです。



パイオニアⅢのリアビューです。
ん~無尾翼機のファンの方なら堪えられないでしょうね!^^;



パイオニアⅢが飛び上がりました。
写真では何事も無かったように飛んでいるけど、実際は大変でした(笑)

では、初飛行のコツをお伝えします!

まず、重心位置は主翼前縁から40mm±2mm。これはマニュアルどおり、きっちりと守りましょう。
重心位置はシビアです。重心位置が後方すぎると上空で激しいピッチングを起こして、まるでマンタが空を泳いでいるような挙動 をします。

次に手投げですが、通常は失速を起こさないように水平かやや上向きに投げますが、パイオニアⅢは違います。ズバリ45度上向 きに投げます。
水平に投げると放物線を描いて5m先の地面に突き刺さります。
しかも、エレベーターの後縁は10mmくらいアップトリムにしておきます。

「そんなことしたら失速するだろ!」
と突込みが入りそうですが、機体重量に比べて十分なパワーがあるので問題ありません。
出来れば草むらに向かって投げると機体のダメージが少なくて済みます。

手投げの模様をシュミレーションすると
誰かに45度上向きに投げてもらいます。
パイオニアⅢは放物線を描き、機体が水平になった頃に機速が付いて、通常飛行に入り上昇していきます。
やがて安全高度に達したら各舵のトリムを取ります。
こんな感じにイメージしておくと良いでしょう。



重心位置が合って、トリムも調整が取れれば、後は問題なく操縦できます。
ただし、無尾翼機ですから慣れないと機体の姿勢がつかみ辛くて機体の姿勢が判らなくなることがありますから、最初のうちはあ まり遠くに飛ばさないようにしましょう。



この頃になると、余裕で飛んでいます。
「最近の電動機は良く飛ぶねぇ~」
なんてギャラリーの声も聞こえるようになりました。



なかなか良い姿勢の写真が取れました。
無尾翼機フリークの方にはたまらない写真です。
目の前でフライトの様子をお見せしたいくらいです。



お~裏面のデザインもなかなか良い感じです!
この頃になって余裕が出てきたのか、アンプのブレーキ設定が解除されていることに気が付きました。
プロペラが回りっぱなしです!
キットにアンプの取扱い説明書はないし、せめてメーカーと型番さえ判ればなんとかなるんだけど・・・。このキット、プロトタ イプだからかなぁ?



今日の初フライトに協力してくれた仲間たちです。
手投げやデジカメ撮影、ビデオ撮影をしてくれました。

やはり、持つべきものは仲間ですね!




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