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「ナベさんの気ままなラジコン日記」(115)~スーパーカブの製作⑤フライトインプレッション~(2012/01/13)

ナベさんのプロフィール

(過去の日記はこちら)


まず最初に読者プレゼントの当選発表です!

今回の当選者は福岡県のNさんです。
Nさんからはクリスマスにちなんだ画像とコメントを頂きましたのでご紹介します。

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これまで懸賞などの当選とは無縁だったのですが今年は嬉しいクリスマスプレゼントを頂いてしまいました、ありがとうございます!
電動グライダー「ASW28―EPO」のフライトに慣れてきたところで本コーナーの「パプリカの製作」の記事を読み、次はより速度重視でフラップを装備した少し本格的なグライダーをと思っていました。そこにちょうど「PHOENIX2000」がプレゼントとなっていたのを見て投稿させて頂いたのですが、まさかそんなにうまく当たるとは思わなかったので本当にびっくりです!
ASW28-EPOは軽量でスケール感のある楽しい機体ですが、PHOENIX2000はより風に強く機動的なサーマルハントが楽しめるのではないかと思っています。また本格的な6サーボ1アンプの操縦系統を持っているのでセッティングや癖取りをきっちり行うのは難しそうですが、それもまた楽しみです。
バッテリーは400クラス電動ヘリと共用出来るので助かります。モーターOFFで空高く上昇するほどのサーマルは未だ経験していませんが、本機でどんどん練習したいと思います。機会があったら本機で憧れのスロープソアリングにも挑戦できればと思います、ありがとうございました!
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Nさん お便りありがとうございます。サンタクロースの装いが、クリスマスの雰囲気を醸し出していますね!
とっても楽しそうです!^^;
さて、私の仲間が沖縄にいてスロープもサーマルもこなすエキスパートパイロットなのですが、その彼が絶賛しているグライダーがこのPHOENIX2000なんです。
別にお世辞でも何でもなくて、価格の割には性能はピカイチだそうで、ビギナーのトレーナー機としても沖縄で活躍しているそうです。
NさんもこのPHOENIX2000で、サーマルハンティングやスロープソアリングの楽しさを発見してみてください。


さて、今週はいよいよスーパーカブのフライトインプレッションです。

私が製作したスーパーカブの総重量は、3セル3600mAhのリポを含めて2,525gとなりました。当初のカタログ想定重量が2.2Kgですから少々重くなってしまいました。でも、もしかしてバッテリーを除く重量だとしたら2,525g-265g(リポ3セル3600mAh)=2,260gですから、まぁいいセン行っているかも知れません。

今回使用しているモーターFSD3542-6T 820KVのデータを見ると、3セル2100mAhのリポを使用してAPC12×6Eのプロペラを7,750回転で回します。その時の推力は1,855gですから推力/重量比は1,855/2,525=約73%となります。
まぁ、派手なアクロは出来そうもありませんが、ゆったりとしたスケール速度で飛ばせそうです。



フライト前に僚機のパイパーカブJ3と記念写真を撮ります。
例のメインギアですが、左右のタイヤをピアノ線で固定すると振動を吸収しないし、滑走路に小石でもあれば、そのままつんのめって垂直尾翼を破損しそうです。かと言ってゴムを強化しても数フライトで切れたらプロペラを破損します。
なんだかんだと迷いながら試行錯誤のフライトになりました。



スーパーカブは尾輪式の機体ですので、離陸滑走の際プロペラの反トルクを受け易くなります。ですからスロットルは静かにていねいに上げていかないと、蛇行したりグランドループに入りやすくなります。
私の場合、ゆっくりとハーフスロットルまで上げて、機体が直進したことを確認してからフルスロットルまで上げるという二段階操作をしています。

しかし、このスーパーカブはハーフスロットルの段階で、既に浮いてしまいました。
翼面加重が軽いのか、揚抗比の高い翼型なのか、そのSTOL性能には目を見張りました!



滑走路を半分以上も残して離陸していったスーパーカブです。
そのスピードはあくまでゆっくりと、実機らしく穏やかに飛んでいます。私の後方のギャラリーからも驚嘆の声が聞こえてきました。



このスーパーカブはゆっくりしと飛んでくれるので、写真撮影が楽です。この写真もほとんどトリミングはしていません。
スロットルはハーフスロットルでエレベータートリムを取ると、若干の迎え角を取って飛んでいく姿は何ともいえません。まるで実機のようです。



スーパーカブをロールに入れてみました。スタートから背面までの180度まではゆったりと回りますが、後半の180度はかなり速いロールレートになります。
ほとんどの荷重が翼の揚力中心から下にありますから、当然と言えば当然なんですけどね!



滑走路上をローパスしてみます。
ほとんどのラジコン飛行機がオーバーパワーで飛んでいる中で、スケール機がスケール機らしくゆっくりと飛ぶというのは素晴らしいと思います。

このスーパーカブの操縦特性はとても素直で、それこそムサシノ模型飛行機研究所のプレイリー号と似ています。唯一違う所はプレイリー号は主翼の上反角により復元性を確保していますが、このスーパーカブは低重心により復元性を確保しているところでしょう。



ダウンウインドレグからベースウインドレグへのターンです。
追い風の中での低速ターンで、しかも高度が低いという悪条件ですから、失速に入れないように細心の注意が必要な場面ですが、このスーパーカブは失速に入る兆候はまったくありません。本当にプレイリー号の操縦をマスターした方なら、このスーパーカブをすぐにでも飛ばせると思います。



滑走路のエンドからアプローチしてきました。
このスーパーカブはフラップを装備していますが、余程狭いフライトエリアでない限りフラップの使用は必要ないと思います。
フラップを降ろして超低速で滑走路に進入してきた場合、低空での突風の対処が遅れます。むしろ、フラップを使わずに若干パワーを入れながら着陸した方が、姿勢の変化に対する修正舵が効くことになります。



着陸寸前の画像です。
あと50cmでタッチダウンといったところでしょうか。ここからがハッピーランディングへの腕のみせどころです。と言いますか、メインギアのゴムが切れないか心配で意地でもソフトランディングをしようとエレベータースティックに神経を集中しています。



スーパーカブが無事に着陸しました。
この機体、メインギアに問題がありますが、それを克服するだけの技術力と工作力を持ち合わせていれば、間違いなく『買い』の機体だと思います。
また、大空を縦横無尽に飛ばすのではなく、関宿滑空場や大利根飛行場、はたまた調布飛行場のようなローカル飛行場の雰囲気を味わいたいというシニアの方には是非お勧めしたい機体です。




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