「ナベさんの気ままなラジコン日記」(86)~モーターグライダーのブラシレス化復活計画⑤~(2011/06/24)
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ソアラススポーツが完成して、いよいよファーストフライトの日が来ました。
このお披露目のことを実機では「ロールアウト」と言います。
今日の天気はくもり、風はほぼ無風です。
ファーストフライトには絶好のコンディションです。
さて、どんなフライトになるでしょうか。
これがソアラススポーツの勇姿です。
スパン2m、4チャンネル3サーボ装備のエルロン機です。
機体は13年くらい前の物ですが、スピンナーと折りペラが現代の機体であることを物語っています。
機体重量は850g、3セル2200mAhのリポが160g、よって全備重量は1,010gで仕上がりました。以前の重いブラシモーターとまたまた重いニッカド仕様のことを考えると、まさしく雲泥の差です。
当時、このソアラススポーツを設計した人たちは、現代のブラシレス仕様をたぶん想像出来なかったことでしょう。
機首部です。モーターの後ろにある黒い物は、釣り用の板錘の上からビニールテープを巻いて両面テープで胴体の内側に固定したものです。リポを固定するためのマジックテープも見えます。
胴体内のエレベーター・ラダーリンケージ部分です。あれからフレキシブルチューブを固定するための胴枠をバルサで作りました。また、リンケージロッドが引き抜けるように途中でカットし、ロッドジョイントで繋ぎ直してメンテナンス性を高めました。
受信機は今流行の2.4MHz中国製モジュールの組み合わせです。
フライト前にモーターのテストをしてパワーユニットの状態を把握しておきます。
スロットル上げた瞬間、十分な推力を感じました。よほどの問題がない限り、このグライダーは良く飛ぶと確信しました。
充電直後のパワーユニットの状態です。
電圧11.74V<電流18.5Aで9×6の折ペラを9960回転で回しますから、1kg程度のグライダーには十分な推力です。
また、電流値も、このモーターやアンプの許容範囲内に十分納まっています。
フライト前に必ずプレフライトチェックをします。
オーナーは昨夜送信機を交換したと言うので、各舵の動作チェックをします。
案の定、エレベーターの動作方向が送信機のスティックと逆方向でした。
安全フライトのためには全てを疑ってかかり、プレフライトチェックを確実に行います。
十分な推力を発生したソアラススポーツは垂直とまではいきませんが、なかなか気持ちの良いスピードで上昇していきます。プロペラを20秒も回していれば、もう空の点になってしまいます。
モーターをカットして、全てのトリムを取ります。前もってウエイトで調整しておいたせいか重心位置は問題ないようです。後はエルロンの舵角が少し足りない感じがします。
13年前に購入したグライダーがブラシレスモーターとリポで現代に蘇りました!
調整が取れたグライダーを上空で操縦を代わると、オーナーも大喜びです。
二人の中年おやじが、まるで子どものようにはしゃいでいます。この楽しさかラジコンの魅力なのでしょう。
何回か上昇させてはソアリングを楽しんだ後、リポの電力に余裕があるうちに着陸態勢に入ります。
アンプのブレーキも良く効いています。このグライダーはスポイラーが無いので、地上1mくらいから地面効果が現れ、なかなか降りてきません。私どもの飛行場は滑走路が長いので何とかなりますが、通常はエルロンサーボを2個にしてスポイロン仕様に改造するのも良いかもしれません。
無事にファーストフライトが完了したので、壊さないうちにオーナーにグライダーをお返しします。
念願のファーストフライトに感無量だったようです。
あ~壊さなくて良かった!^^;
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