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「ナベさんの気ままなラジコン日記」(61)~FA-200のメンテナンス①~(2010/12/31)

FA-200は1986年まで富士重工業で製造されていました「曲技の出来る唯一の国産軽飛行機」ということで、日本人にとってはとても愛着のある機体です。当時、同社はスバル360という軽自動車を製造していたことから、空のスバルにちなんで「エアロスバル」という愛称で呼ばれていました。

私もこのFA-200はUコン時代から大好きな機体で、フォックスコーポレーションのFA-200を1機所有しているのですが(ラジコンですよ!^^;)、50フライトを越える頃になってから気になる部分が出てきたのでメンテナンスをすることにしました。

課題としては
1 エレベーターリンケージの改良
エレベーターのリンケージがノイズレスチューブ+ピアノ線なのですが、中間支持がないため、エレベーターを動かすたびにピアノ線がたわんでいます。これをワイヤーリンケージに変更してあそびのない操縦感覚にします。

2 ノーズギアの補強
  このキットが発売された頃は、まだまだEPのパワーが未知数の時代でしたから、鬼のような肉抜きとともに機体がかなり軽量化されています。そのためか、ちょっとラフな着陸をするとノーズギアが第一防火壁からもげてしまいます。ノーズギアの取付け部分を補強することにします。

3 音と振動の軽減
飛ばしているうちに疲労が出てきたのか、最初は静かな機体だったのですが、最近は共鳴音が気になりだしました。機体の疲労、プロペラのバランスなども含めて再点検することにしました。

4 パワー不足
このFA-200をスケールどおりに飛ばす分には十分なパワーですが、宙返りの頂点でグラついたり、ロールの軸が通らなかったりと、操縦していてやや不満が出てきました。これはもう少し飛ばしこんでモーターの交換なども視野に入れて検討してみたいと思います。



これが私のFA-200です。フォックスコーポレーションのFA-200は非常にスケール感にこだわりがあって、とても美しい機体です。垂直尾翼のライトも再現さていて私のお気に入りです。
全長1020mm、全幅1220mm、使用しているモーターはハイペリオンのH3007-26です。



右側のノイズレスチューブとピアノ線がエレベーターのリンケージです。送信機のエレベータースティックを動かすと、チューブの中央がたわみます。



エレベーターリンケージに使っていた部材をすべて取り払います。



代わりにワイヤーリンケージに使用する部材を用意します。両引き用にエレベーターホーンを2個、ビスとナットを2組、下に見える真鍮色の部材がターンバックルです。



エレベーターの上下にエレベーターホーンを取付ける穴を開けます。サーボホーンの位置、胴体に開ける穴の位置、エレベーターホーンの位置などがなるべく直線になって、ワイヤーにストレスがかからないような位置を決めます。



穴の位置が決まったらドライバーでビスをねじ込みます。ここは特に気をつけるところはないのですが、ビスの頭が上面になる方が見た目もスマートです。



エレベーターの下面はラジオペンチを使ってナットで固定します。



取り付けたナットがゆるまないように、ねじ山ゆるみ止めを付けておきます。



サーボホーンとエレベーターホーンをつなぐワイヤーがなるべく直線上になるように、ワイヤーの通る穴を胴体に開けます。



ワイヤーを通す時は、先にピアノ線を通して、ピアノ線の後端にマスキングテープでワイヤーを付けてから通すとスムーズに通ります。



サーボホーン側のリンケージは、こんな感じです。今の時代コンピュータープロポですから、ターンバックルは一方でかまいません。



リンケージが終わったらターンバックル締めていきます。締め付け方はワイヤーが弛まない程度で十分です。あまり締め付けるとサーボやエレベーターホーンにダメージを与えますので注意しましょう。



最後にターンバックルが緩まないようにピアノ線で固定します。これはフライトのごとに目視で確認しましょう。



メンテナンスが終わってフライトの時が来ました。リンケージをいじるとトリムが変わってくるので注意が必要です。まっすぐに滑走しなかったら離陸を断念するように頭にインプットしています。



やや急角度ですが、なんとか離陸しました。以前と違ってエレベータートリムのひとコマひとコマに機体が忠実に反応します。操縦していてとても気持ち良いです。
相変わらず共鳴音はガラガラ聞こえてきますが、それは次回の課題として、ひとつずつバグを潰していけば、やがて満足いく機体に近づいていくと思います。


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