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「ナベさんの気ままなラジコン日記」(58)~トーイングフックの製作(後編)~(2010/12/10)

週末にクラブの飛行場に行った時の話です。
いつも親しくさせていただいているT橋さんが
「トーイングフックの製作見てるよ!家のピラタスポーターにも早速付けるから!」
と声をかけてくださいました。
私もすかさず
「出来上がったら私のグライダーを引っ張ってくださいね!」
と返事をしました。
このように励ましの声をかけていただくと「ラジコン日記」をやっていて本当に良かったと思います。
T橋さん、ありがとうございます!

さて、先週は曳航機側のトーイングフックを製作しました。今週はトーイングフックのリンケージとグライダー側のトーイングフックを製作します。



サーボの寸法に合わせて、バルサや堅木でサーボベットを作ります。
曳航機の主翼の裏側に付けるサーボはタワープロのMG90Sを使用しました。安くて小さくて金属ギアを使用しているので、なかなか丈夫です。しかし最近のサーボは動作速度も速くなりましたね。



主翼の裏側にトーイングフックのレリーズ用サーボを取り付けます。ノイズレスチューブの中のピアノ線を上下させて非常時に曳航用のワイヤーを切り離します。サーボの回転角はTA(トラベルアジャスト)を使って調整します。ストロークは必要な範囲内に抑えて使います。



曳航機を組み上げて、トーイングフックの動作確認をしてみましょう。私の場合は送信機のギアチャンネルで操作しています。曳航機が離陸する時、常に右手の人差し指をギアスイッチにかけておいて、非常時には直ちにワイヤーを切り離せるようにします。



送信機のギアスイッチを手前に倒すと、ピアノ線が引っ込んで曳航ワイヤーが外れます。こんな感じになればOKです。



次にグライダー側のトーイングフックを組み込みます。グライダーの機首部分にヒートンを埋め込みます。続いてその上に(下でも可)ノイズレスチューブを通す穴を開けてチューブを通します。
このグライダーはムサシノのスカイウォークⅡです。小型軽量のバルサキットですから400クラスの電動の曳航機でも楽に引く事ができます。
グライダー側のトーイングフックは、それ自体で市販されていますが、小型軽量のグライダーであれば、このような身近なパーツで代用できます。



トーイングフックのリンケージの様子です。
サーボモーターを使ってノイズレスチューブの中のピアノ線を前後に動かします。



ついでに重心位置の調整もしちゃいます。釣具屋で売っている板鉛を金づちで叩くと、意外と小さくなります。



金づちで叩いた板鉛をスポンジに包んでからビニールテープで巻きます。



こんな感じにウエイトを乗せて、重心位置を調整します。



曳航用ワイヤーの先を輪にして、下からヒートンの中にワイヤーを通します。



送信機のギアスイッチを倒してピアノ線出すと、このようにワイヤーが固定されます。



もう一度送信機のギアスイッチを反対側に倒すと、このようにワイヤーが外れます。



ワイヤーの長さは、グライダーの大きさにもよりますが、だいたい10~15mくらいです。途中にゴムを入れてショックを和らげます。なお、ワイヤーを巻くために釣り糸のリールを使っただけですので、釣り糸のラベルは、本製作には関係ありません。



もう10年くらい前になるでしょうか。
FS-91を搭載したセスナバードドックで、スパン4mのディスカスをトーイングした時の写真です。あまりにも大型のグライダーでしたので、胴体の下にダリー(台車)が付いています。このダリーはグライダーが離陸すると地面に残ります。

いかがでしょうか。
エアロトーイングは曳航機とグライダーのパイロットのチームワークが大事ですので、心が通うととても楽しく遊べます。
是非みなさん挑戦してみてください!


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今後の日記執筆の参考にさせて頂きます。



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